YS-11

投稿者: | 2006年10月1日

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国産旅客機YS-11はついに日本の空から消える時がきました。9月30日には鹿児島空港で最後の旅客を乗せたラストフライトがあったようで。ニュースを見ていると松山空港の飛行機写真で有名な方がインタビューを受けていました。私が飛行機写真を撮るようになったのは、この人のホームページがきっかけなわけですが。
 それにしてもYS-11、私自身はそんなに回数乗ったことがないです。が、あの音はすごく印象的。学生時代、大学のすぐそばをフワフワと飛んできて伊丹空港に旋回していく姿と音は、ある意味可愛らしいというか何というか。というのもそのコースを飛ぶのはYS-11くらいでジェット機は絶対に通らない、そして低速でロールスロイスエンジンの音を響かせる姿はインパクトがあった。
 旅客機の中ではYSだけがエンジン音まで無線を通じてよく聞こえてくるように思います。ヘリならもううるさいくらいに無線に音が乗っているのですが、YSのは上品というか、外で聴くのと同じような音が伝わってきます。あれを聴けないと思うと残念ですね。ま、フライトシミュレータの中で楽しませてもらいましょう。
 あと、窓が結構下の位置にありますねえ。下の景色がよく見えるように、との話も聞きますが、日本人の平均身長が低い時代のもの、という感じもします。あと、頭上の棚状のものは帽子や上着を置く程度のもので、荷物を置けない、というのもありました。え?と不満げな人も多かったですが、そういうもんなんだから。このところはもう十分に旧型ということで「え?あれに乗るの?」と言う声もよく聴きましたが、この一ヶ月ほどは思い入れの深いYSを愛する人たちに乗ってもらえて幸せだったかな。
 YS-11、とりあえず近場で再会するには、高松空港あたりでしょうか。確か週末・祝日限定で中に入れるのでは? あとは成田の航空博物館とか、各地に少々あるはず。高松のは結構きれいでしたよ。
 ま、この1年、羽田の整備場あたりに白塗りのYSを何度か見ましたが、今回の機材もまだ海外で仕事するみたいだから、無事故でがんばってくださいな、というところです。