選択と集中

投稿者: | 2009年11月4日

YOMIURI ONLINEによると「日本ビクターとケンウッドの持ち株会社、JVC・ケンウッド・ホールディングスが光学ガラス大手HOYAから「ペンタックス」ブランドで知られるデジタルカメラ事業を買収する方向で交渉を進めていることが4日、明らかになった。」とか。
 世の中、選択と集中で、色んな事業を切り売って得意部門に集中しようという流れか。ま、これ自体は新しいことではなく、「選択と集中」という言葉も古くからある。HOYAは少し前にペンタックスを買収したばかりで、それによって医療分野に強くなったというが、結局デジカメ部門を切り売り?! じゃあそれを買うビクターはデジカメ事業にどれだけ力を注げるんだろう。気になるところ。
 このところONKYOブランドのパソコンが結構出ていたりして、Audio & Visual系の会社も色々と展開が面白いが、どの会社がどこのどういう事業を買い取って・・・、という系譜が頭に入らないくらいだ。
 何か、一昔前にはアメリカ型の事業部制と言っていた状況が、日本の事業部制の下にもやって来た気がする。
 そういえばANAは全日空ホテルをブランドのみ残して他社に売却したと記憶している。松山全日空ホテルもブランド名のみを残して資本は地元のものになったはず。収益性の低い事業を早めに切り売りして助かった方なのかもしれない。とはいえ、ANAもJALも、本質的には同じ悩みを抱えているはずで、どちらも株価は超低迷。そりゃ先行き不安だもんな。
 最近、JALの機内では「最近 報道機関等を通じて・・・ご心配をお掛けしておりますが・・・社員一丸となって頑張って参ります。引き続き 日本航空をよろしくお願い申し上げます」というようなアナウンスも聞かれる。うーん、ホント、しんどい世の中だ。