事業仕分け

投稿者: | 2009年11月17日

事業仕分けなるものが行われているが、ネット中継で追いかけるわけにも行かず、ニュースでチラッと見るだけ。
 無駄というのは色んな考え方があるわけで、何を無駄とするかは難しい。ただ、現状の仕掛けに関しては不思議なところがあって、事業そのものの是非を問う以上に、その仕掛けを直すことが必要なんじゃないかと思う。
 というのも、現状では霞ヶ関から全国各地に流しそうめんを流すような仕掛けが多く使われているように思う。霞ヶ関から、切った竹をつないで、全国の末端までそうめんを流す。竹の継ぎ手には財団法人とかが使われている。
 ナイトスクープか特ダネあたりで放送されていたように思うが、山のてっぺんからふもとまで流しそうめんを流すのは大変だ。継ぎ手で水がこぼれて、そうめんはふもとまで簡単には流れ着かない。いっそのこと、そうめんの乾麺と水をそのまま地方に出して、各地でゆがいて流しそうめんにすればいい。もちろん、そうめんじゃなくてそばがいいという地域はそばにできるようにすればいい。
 かなりの地域では「そうめん流して欲しい人!手を挙げて!」と霞ヶ関に言われて、挙げなきゃ損という感じで手を挙げてきた。そして仕分け人がヒアリングする相手は、とりあえず流しそうめんの仕掛けを維持する役割を与えられた立場の人々。そりゃ防御することしかできない。そしてヒアリング相手がそうめんを食べる人たちになっていないし、仕分けには仕掛けを変える方向性が見られない。
 役割を終えた組織を解体する、それ自体は多くの組織が苦手とすることだろうし、仕分けをすればいい。ただ、今の状況だと目立ったところを袋だたきにする解体ショーという印象で、何か不合理な感じがする。
ふとそんなことを思った。