夢と魔法の王国

投稿者: | 2011年2月17日

先日、夢と魔法の王国、ディズニーランドに行ってきました。
 人の多い場所が嫌いな私がわざわざ日曜日のテーマパークに率先していくわけもなく、相方が中心になって選んだわけですが。そして、そもそもTDLに行って、純粋に楽しめない自分が居るわけです。嫌いということではなく、人がどういう風に働き、どういう風に場をコントロールしているのかに目が向いてしまうので、楽しむ場所というよりは見学する場所になってしまうわけです。
IMG_7220_1.jpg 以前から、行列をうまくコントロールするあたりには関心があって、待ち行列の人数が少なければ周囲から行列が見えやすいように、長くても長く見せない、感じさせないようにしているように思う。ホテルなどのエレベーター前に鏡があることにそれなりの理由があるように、人の気持ちをうまくコントロールしている。錯覚をうまく活用しているあたり、魔法の王国なんだな、ということは実感する。
 また、パレードのダンサーたちは、あれだけの大人数のお客さんがいる中、しっかりと個々の観客にアイコンタクトをとったり、特に小さな子供を見つけては寄ってきたりと、このあたりもしっかりと魔法をかける。レストランのウエイトレスの人にパレードの開始時刻を聞いても、昼、夜の分をパッと答える。当たり前のことなんだけど、大変だろうなあ、と。
IMG_7229_1.jpg ディズニーランド化する○○とかテーマパーク化する○○というのは、批判的に扱われていることが多いと思う。もちろん、○○がディズニーランド化すると問題がある、という場面もあるだろう。ただ、何らかのサービスを提供する組織にとっては学ぶべきものが多い。テーマパーク化する大学というような話を見聞きしたことがあるが、学ぶべき側面は多い。
 例えば「工学部○○棟ってどこですか?」と聞かれてわからない建物や教室がたくさんある。また、飲み終わったジュースの缶が放置されていることがある。授業などで待ち行列が乱れてグチャグチャになってることもある。学生さん=テーマパークのお客さんだとは思わない。単位を取得するためには学生自身が勉強しなきゃならないし、単位を甘く乱発することがサービスではない。しかし、魔法とまでは行かなくても、例えば的確な情報提供を通じて、あるいは整った環境を提供することで、場をコントロールすることが必要だな、と思う。要するにサービスの受け手の目線から見なきゃダメということか。もちろん、言うは易く行うは難し、ということなんですが。
 ちなみにTDLでお気に入りのものといえば、Star Toursとスプラッシュマウンテン(結局何だかんだ言って楽しんでるやないんか、という突っ込みはなしで)。Star Toursは結局のところシミュレーターで、まさに人の錯覚を利用したもの。箱が上下左右に揺らされているだけなんだけど、揺れながら飛んでいる感じがする。これで操縦桿を握らせてくれて、羽田に着陸とかだったら最高なんだけど。そしてスプラッシュマウンテンは、一緒に乗っている相方の姿が写真に写らないところが面白い。今回は私は次男と並んで先頭列、次の列に相方と長男という配置でしたが、私が手を高々と挙げ横の3歳の次男も小さく写る中、相方と長男は顔が写らない。ふふふ。
 そうそう、翌日のハネダーランドは、手荷物カウンターがダメだった。預ける前に袋をテープ止めしようと思ったら、テープをおいていない。行列が長いのに窓口の半分はCLOSED。その列に並んでいたらお姉さんがテープを持って列を回ってくれたが、止めてくれた箇所が甘い。順番が回ってきたら、カウンターの中には乱雑に置かれた大量の荷物たち。番号札の帯テープが発券されてもすぐ目の前で貼っていないあたり、違う飛行機に積まれて消えるんじゃないかと。
 そして食事を済ませてカウンターの前を通ると、誰も待っていないのに全カウンターがオープンしているし。さらには到着地松山で手荷物がANAよりも早く出てくるのはいいけど、少々壊れていた。今まで壊されたことなかったのに。