問題は波及する・・・

投稿者: | 2013年3月27日

 

飛行機に乗る時には基本的にハサミ・ナイフ類を持ち込むことができないわけだが、これ以外の色んな記事も含めて読んでいくと、色々問題が見えてくる。

【成田の保安検査場】

成田のフロア案内などから推測すると、おそらく複数の航空会社が共同で委託している業者が保安検査をしているんでしょう、特定の航空会社が雇っているわけではなく。少なくとも成田の国内線は全部一つの会社が見ているような感じ。だから、これがジェットスター便だからとかそういう問題ではないと思われる。
それにしてもこのハサミは全体で10cmとかいう話もあるので、見つけられなかったのは不思議。あと、「迷惑な乗客」というようなコメントもあったが、何を持ち込んじゃいけないのかあまりよくわかっていない人も結構いる。もちろん持ち込んだ本人が悪いといえばそうなんだけど、発見できなきゃまずいワナ。
ちなみに保安検査場のX線検査のところでは結構色んなものを見つけてくれる人がいる。私なんかはアンテナを外した広帯域受信機などがよく引っ掛かる。しかもなぜか新潟空港とか熊本空港とか滅多に使わないところで引っ掛かる。

【ハサミを拾って本人に渡しちゃった乗員】

ニュース番組の中か何かで格安航空を紹介するコーナーがあった。その際に放映されていた場面に不思議がものがあった。乗客降機時にパイロットさんが出口のところに立って乗客のお見送りをしていた。しかもコックピットのドアが半開きで中が見えていた。911テロ事件以降、こういうコックピットが乗客から垣間見えるような場面はまず見ることができないだろうと思っていただけに不思議だった。
で、報道によると落としたハサミを運航乗務員が拾って乗客本人に返した、という。イヤイヤ、眉カットのハサミ程度ならいざ知らず、一部では10cmクラスのハサミとの情報。その場所に存在すること自体があり得ない物体を拾って返したなんて・・・。ただ、運航乗務員は乗客と直接接する訓練を受けているわけではないだろうから、こういう場面で適切な対処をできない可能性があると思っている。乗客サービスという目的で姿を見せるのかもしれないが、今回はこの行動を引き金にして多大な人々に影響が及んだ。これはつまり業務外の部分にサービス精神で手を出していることが裏目に出たと理解している。ネット上ではパイロットさんが出口でお見送りしているという話が特に格安航空で多く見られる。自分もコックピットをドアの隙間から垣間見たいとは思うが、社内では対処方法のトレーニングができていないことに留意すべきだと思う。

【一社の問題が全社に】

運航会社1社の存在が他社に大きく影響する。もちろん、LCCという括りで否定的に扱うつもりはない。大手のフルサービスキャリアでも保安検査のやり直しに至るような事案は起こしている。どんな会社でも同じことなんだが、1社の存在は市場全体に影響する。これがもっと大きくなると市場の失敗というレベルで、もっと広く社会全体に影響するんだろうな。

 

ま、何でこの話が気になったかというと、今週末大阪に帰る時にNH448に乗ろうかと思っていたわけで。この便は那覇~松山~伊丹と飛ぶので今日は少々伊丹の門限が気になる時間に離陸していきました。