最近、GmailなどGoogle関連ページで表示されるスポンサーリンクの怪しさには辟易としている。何でもありですか?と言いたくなる。
今日も怪しげなページが表示されたので、来月の情報科目の教材にもなるか、と色々情報を調べてみた。そのページのタイトルは、簿記検定に簡単に受かる、というような趣旨である。最初に言っておくが、こういうタイトルのページが全部怪しい、と言っているわけではないので誤解なきよう。
で、最近、情報商材とか言って、FXで儲けたかったらここから資料を買って!、とかパチンコで絶対勝てる方法を販売!とか、絶対合格する○○勉強法とかいうサイトが多く存在する。ま、昔なら名簿業者で買った名簿に従ってチマチマと郵送で送ってたんだろうけど、今やWebやメールでばらまき放題。ここの資料をダウンロードして実行すれば、必ず儲かる、必ず勝つ、必ず合格、というのはどう見ても怪しいわけだが。そしてご丁寧にも、「特定商取引法に基づく表記」とか「プライバシーポリシー」なんてページも付けている。
そして今回、なぜピピッと反応したかというと、運営責任者、販売者みないなのが列挙してある「特定商取引法」というページの内容が「JPG」、つまり画像になっているのである。これってどういう意味? 人名や電話番号、住所が挙がっているところを全部画像ファイルにすることで、そのあたりが検索エンジンに引っ掛からないようにしたのか? ま、メールアドレスを画像化したりする手法はあるけど、ページの肝心の内容が一枚の画像で、ヘッダにもちゃんとした記載がない、ということはある意味でのSEO対策か。案の定、ここの販売者の個人名で検索しても、このページ以外のものばかりが登場した。
こんなのに学生さんが引っ掛かったら可哀想だな、ということで、もう少々調査。調べまくると過去には別ドメインで同じ内容を運営していたことも判明。両方のWHOIS情報を調べると、同じ主体がやってる。へへへ、と思いつつ、じゃあ基本に戻ってHTMLソースでどーだぁ!と見てみると、
「なるほど、そのレベルですか・・・」
あまりの初歩的なレベルにがっくし。簿記のページであるはずが、見えないタグには医療事務やら何やら、と関係ない言葉が並んでる。ま、ね、色んな資格関係を扱う組織だと、コピペで色んなページを作るから、ついついヘッダあたりは書き直すのを忘れることもあるだろう。けど、怪しさ満点ってなってしまうな。
何だかんだいいつつ、WHOIS情報にある電話番号をたどっていくと、実在の、それなりの会社のページにたどりついた。WHOIS情報だけだと代行の可能性もあるが、ただ、その会社名と情報商材というキーワードで逆ルートで検索しても、ちゃんとその会社の名前の入ったページにたどりついたので、いやあ、そういう会社ってことなんでしょうかねえ。黒に近い灰色ってとこですか?
もう一度言っときますが、ここでは特定の社のことを指しているわけではないですからねー。要するに、Googleなんていう、ちゃんとした検索サイトのページで表示されたからと言って、その広告が信頼できるかというとそれは別問題、ということですな。Googleもその辺、ちゃんと評価しろよ、って言いたい。迷惑メールの判定はそれなりにイケてるんだし。
ちなみに、この簿記合格サイトの販売者名でググってみたら、出るわ出るわ。色んな情報商材が山ほど。簿記会計とは全く関係ないアフィリエイトとか妙なのがワンサカ。プッ、簡単にバレるとは程度の低いこと!