ギャラクシーエアラインズ株式会社というのは、佐川急便系の貨物専用機を運行して”いた”会社。
情勢をよく見ていなかったけど、10月6日をもって「国内定期航空運送事業廃止」ということで、どうやら事業をやめてしまうらしい。この事業のために設立した会社なんだから、もう会社としても終わりということになるんでしょう。
週刊ダイアモンド(ネット版)などで読む限り、この終焉に向けたプロセスも結構厄介だったらしい。佐川急便グループの持ち株会社が主な出資者だけど、他に商社やJALが出資していたようで・・・。
このところの燃油費高騰の影響もあっただろうけど、どうもそれどころではなかった様子。公式ページにも「設立計画時の想定コストに比べ、整備・運航等に関するコストの増大、経年機に対する整備費負担拡大および原油高に伴う航空機燃料の高騰等により弊社の収益が大幅に悪化し、2008年3月期決算では30億円の営業損失を計上いたしました。」とある。要するに経営計画に無理があったってことに見える。経年機ってそんなにお金がかかるのかなあ。
そして、単に営業損失が出ていただけではない。「2008年3月期決算の監査にあたり、繰延資産の一括償却並びに固定資産の減損処理が不可避のものとなり、弊社は債務超過に転落いたしました。」という部分。要するに適正な会計処理をするよう指摘されて、その通りにしてみたら債務超過でした・・・、と。佐川急便側が今後の事業の柱としてどうしても続けようと考えていれば、それなりの対応があったと思うけど、それがなきゃやっていけませんわな。
週刊ダイアモンドの記事には、「(以前)ギャラクシーを佐川グループのコストセンター(直接的に利益を生まない組織)にしたいと説明した。」とあった。まあね、コストセンターなら独立した会社ではなく、ひとつの事業部門として社内にあるべきですが、その後はこれまた色々あったようです。こういう今までの事業分野と大きく違う特殊性のある事業は外注(委託)にしておくというのもひとつの選択肢だし、その事業をもっと展開して収益の柱にするなら社内に取り込んでおくべきだし。そもそもA300ってちょっとデカすぎないかい?
そういやANAの佐賀?羽田の深夜貨物便が6月から運休になって、ヤマト運輸の九州?>関東の超速宅急便が取りやめという話もあった。今後の展開は如何に?!
ギャラクシーの機材は、正式運用前の時期にたぶん羽田で駐機しているのを一度見たくらい。2機しかないんだもんなあ。こうやって去っていく航空会社もあるわけですな。
そういやHAPPY FLIGHTのロゴ入りが、撮影に使われたジャンボの他にもう一機、国内線機材にあるらしい。こちらは機種を知らないので、松山に登場するのかどうかもわからず。