安全、安全

投稿者: | 2009年4月25日

どうやらQ400の伊丹引き返しがあったらしく、その便と折り返しが欠航したことがネットのニュースでも流れてますが、しっかり飛んでくれよー! とは言え、伊丹-松山なんて大半がQ400で、便数が多いから目立つのかなあ。
 そういや東京に降り立ち、モノレールで移動すると「絶対安全」という標語の看板が工事現場にデカデカと掲出されているが、見るたびに疑問に思う。「絶対安全」という言葉は、安全に関わる分野の人からすると奇妙なスローガン。絶対安全とかあるいはリスクゼロというのはあり得るはずもなく、リスクは許容される範囲にまで排除、抑制・低減するもの、という考え方が基本にあると思うんだが。
 調べてみると、羽田のターミナルビルの会社、日本空港ビルデングそのものが『「絶対安全」を第一の方針として旅客ターミナルの安全の確保に努めています。』ってことらしい。世間に対するアピールとしてこの言葉を使っているのかもしれないが、航空業界の近くでこのフレーズを使っているのはどうかと思うわけで。
 とは言え、自分の乗っている飛行機は何らのトラブルなく飛んで欲しい、そう願うのは誰でも当たり前。乗る直前にナショナルジオグラフィックチャンネルの「メーデー! 航空機事故の真実と真相」を見たりすると、ちょっと気が萎えるが、如何にリスクを引き下げる努力をしてきたのかの歴史はよく見える。ま、福知山線脱線事故の場合、リスクを引き下げる努力どころか、高めるような精度があったように見えて、問題外だと思えるから、残念でならない。