松山から伊丹、というか西日本から伊丹に降りていくルートってほとんどが関空の横を通過して例えば堺の大泉緑地とかまで行くなり、あるいは和泉山地北側に沿って、いずれにしても和歌山市街から大阪の泉州に入ってから八尾に向かう経験ばかり。
それが先日、何がそうさせたのか(気象条件か混雑状況か)わからないが、和歌山市上空から珍しいルートに乗った。下界のかなりの部分が雲に覆われる中、徳島上空から紀伊水道を越えて和歌山に差し掛かったのに北進しない。
ん? そのまま紀ノ川沿いに進むの?
大阪府と和歌山県の境には和泉山地というのがあって、まあ1,000mはない程度の山だけど、それなりに府県境としての壁になっている。山を越えるのかなあ、山とは十分な高度差があるんだろうけど、そこは素人、コックピットではGPWSでも鳴ってるんじゃないか、とか不安・・・。
でも、結局この紀ノ川沿いを進むルートを進んだのでした。
雲の切れ間から見える下の世界は、いつまでも見ても紀ノ川を上流にさかのぼっている。こんなとこ進むこともあるんだ・・・。でも何で?と思っていたら高規格道路が見えてきた。大阪に住んでいた頃には無かった橋本道路だ。さらにはICも見えてきた。これは・・・、橋本林間田園都市・・・。
再現イメージで言うとこんなルートになる。
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ホント、何でこんなルートなんだろう。高度が低ければ、山と山に挟まれた谷間を進んでいることにもなるんだけど・・・。時々雲に隠れて下が見えないが、このまま行くと吉野山でっせ、五條から北上するんだよなあ、途中下車して柿の葉寿司でも買おうか、などと馬鹿なことを考えていると左に曲がって北上。見事にR24をトレースしている。
その先は大和葛城山のツツジの観賞ですか?といいたいところだったけど、肝心の金剛山、葛城山は雲で見えず、そのまま北上して、今度は南阪奈道路の奈良側がバッチリ見えてきた。二上山も見える。で、遠くに実家や小学校を見ながら、西名阪の香芝SAを眼下にILSの線に乗っかったのかな?そのまま伊丹までストレート。ふう。
こんなルート、初めてだった。泉州、南河内方面のコンディションが悪かったんだろうか、滅多に通るルートじゃないような気がする。おかげで、コックピットからアナウンスされていた着陸予定時刻よりもそれなりに遅れてたし。ま、珍しかっただけに十分満足でしたけどね。