【やはり一部日付を勘違いしていたようで、一部修正】
「全日空 NY線ボーイング新造機就航 シート開発遅れ2カ月延期」というニュースが出たのが2月5日ごろ。例えばYahoo!上のYOMIURI ONLINEによると「上級クラスのエコノミー座席「プレミアムエコノミー」(24席)で使用予定だった座席で、1月に行われた国土交通省の検査で強度の基準を満たさなかったという。」とのこと。787の遅延といい、色々起きるもんだなあ、と思っていた。
その時に気になっていたのが1月30日付けのJALのニュース。「国土交通省は30日、航空機の座席メーカー「小糸工業」(本社・横浜市)が、座席用の部品について、実際に生産しているものとは異なる部品で耐火性試験に合格させていたと発表した。」というのも同じくYOMIURI ONLINEの記事。【これは2009年1月30日付けでした!最近のニュースだとばかり思い込んで読んでいた】
で、今日のニュースはもっと大規模で、国土交通省が業務改善勧告を出したというもの。小糸工業社製の座席を使用した航空機が1000機あり、国内外の32の航空会社が運航しているという。振り返ってみると、上のANAで使用予定だった座席のメーカーも同じく小糸工業という会社。
実は1月下旬に業績に関するニュースが出ていた。決算短信によると業績予想を下方修正しているが、その理由として「鉄道車両部門や連結子会社の売上は増加いたしましたが、航空機シート部門において、昨年1 月に発覚した耐火性に関する問題に関連し売上が減少したことにより、前年同期比32.0%減の17,205 百万円となりました。」という。ここでいう”昨年”ってことは、2009年1月にも何か発覚していたということになる。何か年月日を見間違って読んでしまったのか?と思ってしまう。【→やはり見間違っていた。2009年1月が上のJALの記事のこと。】
小糸工業は小糸製作所の子会社(50%)。小糸製作所の大株主はトヨタ自動車(20%)。トヨタ系にとっては弱り目に祟り目なのか、あるいはたまたま衆目が集まってしまって集中砲火を浴びる形になっているのか・・・。
この会社、国内最大の航空機座席メーカーらしい。日本の「疲れ」がこのあたりに出てしまってるようにも思う。ジャンボの座席でRECAROというロゴに驚いたが、ある意味その「うちが作ってるぜ!」という主張は、自社製品への自信と誇りの現れなのかもしれない。