人は見た目が何割?

投稿者: | 2010年5月7日

大阪府警の情報提供メルマガでもずっと前に知らされていたが、大阪の一部でカラカラ盗と呼ばれる犯罪が発生していた。要するに、駐車後クルマを走らせたらカラカラと異音がするからと運転者が降りて見ているうちに、クルマを盗まれたりするらしい。クルマは乗り捨てられ、中に置いていたものなどが盗まれるとか。
 非常に原始的なやり方だけれども、そこまで日常的に注意深く生活しているわけでもないから、被害は出てしまう。誰か他人が関与していそうならば警戒するかもしれないが、クルマを動かし始めて異音がするからとちょっと止めて周りを一周する程度の時にキーを抜く、鍵を掛けるといったことは、発想としてはなかなか遠い。
 この手の犯罪は真似をする輩もいるかもしれないから、そういうこともあるかもしれないという意識は他の都市でも必要だろう。
 さて、先日の朝のこと。チケット制のコインパーキングに駐車しようとゲートに向かうと、発券機のところにチョイ悪親父風の服装の男性が立っていて、「はい」とチケットを差し出してきた。デパートなど、それなりの規模の駐車場なら、係の人がチケットを取って手渡してくれることもあるが、ここは街の小さなコインパーキング。男性が機械から出た券を差し出してくること自体、あり得ない。なので、すごく気になった。何がか、というと
“もしかすると長時間駐車済みの男性が自分の駐車券を私に渡しておいて、新しく発券されたもので自分は出て行くという可能性”
ということ。男性は制服を着ているわけではなく、どう見てもやんちゃな私服。そして出場ゲートのすぐ近くの枠には、少々手を加えられた高級乗用車。なので、券をもらってすぐに、印刷された入場時間を確認した。
ふむふむ、何だ、全く問題ない。
 ということで、空いている駐車枠にクルマを止めた。で、さきほどの男性がなぜ立っていたのか気になったので見ていたら、当たり前のように精算機の鍵を開けていた。釣り銭の補給とか集金していたのかな。ギョギョー!おいちゃん、この駐車場のオーナーさんだったのかなぁ。親切にもチケットを渡してくれたわけね。ありがとう。
 そしてすぐに、その高級乗用車に乗って駐車場を去っていきました。挙動と見た目で疑ってしまいましたが、悪かったです、ハイ。