垂直が垂直でなくなる世界

投稿者: | 2010年8月4日

新幹線の車窓風景のビデオを見ていると、奇妙なことに気付きます。
こちらのビデオは秀作揃いの車窓.comさんによるYoutubeビデオ。

 写真を撮る時、水平がうまく出ていないと気になります。空港周辺で撮る場合は垂直でチェックした方がわかりやすい場合も多いと思いますが、このビデオを見ていて、奇妙なことに気付きました。
 出発時はもちろん、走行時も遠くの風景は垂直がちゃんと出ているのに、手前のもの、特に架線の柱などが斜めに見えます。特に中盤あたりは柱が明らかに斜めになっています。「畑も飛ぶ飛ぶ家も飛ぶ~、走れ~走れ~走れ~、鉄橋だ鉄橋だ楽しいな」という感じで、スピード感があっていいのですが、気になってくると違和感というか、不思議というか。そして動画を一時停止すると、やはり手前の柱は斜め、遠くのビルは垂直、という面白い光景。
 なぜこうなるのか、おそらく次のビデオと同じ現象になっているのではないか、と。



 iPhone3Gでプロペラを動画として撮影すると変なことになるのは比較的知られていることだと思いますが、これはカメラの向きを変えてみたりしているので、特に面白い。大量の羽根を落っことしながら飛んでます。
 じゃあ、スチルとしてデジタルカメラで記録した場合はどうなんだろう、というのがすごく気になっているんですが、とりあえず、動画でこうなる原因は・・・。
 上から下へと記録作業をしていく間に物体の方も移動しているものだから、記録された動画としては徐々に位置がずれていく姿を記録してしまっている。車窓風景だったら、柱の上の方を記録し始めた時と下の方を記録する時との間に、柱はもう移動してしまっている。なので、柱が斜めに映るんだな、と。
 理由に関しては、こちらのページの解説やこちらのビデオがイメージしやすいかと。