台風に揺られて

投稿者: | 2011年9月21日

昨日、東京から帰ってきたわけですが、航空会社は早い時間帯から天候調査&その結果条件便としていました。まあ、一人旅なら何とでもなるから、ATBでもDivertでも欠航でも何でも来いなんですが、ゼミ生6人とともに旅していたのでそういうわけにも行かず。そういえば去年も同じ時期に関西方面にゼミ旅行で、帰りの予約していた新幹線が台風の影響で横浜近辺で止まったままだったわけで、急遽列車の変更をして帰ってきたわけで。
 2ヶ月くらい前に予約するものだから、その時期に台風の状況が読めるはずもなく、いざ当日が近づいてきて「さあ、どうしよう」となるわけです。気象条件が悪いのに山登りをして救助を求める人々の姿とどこかダブルものがあって、当事者になると「折角ここまで準備してきたんだし、今さらキャンセル料を払ってまでスケジュール変更できないし」という具合。その点では9月のゼミ旅行というのは微妙と言えばそうかもしれない・・・。
 結局のところ、昨日の搭乗便は「天候調査の結果、出発。ただし松山空港悪天候の場合は羽田に引き返す」というよくあるパターン。ただ、もうひとつ条件があって「羽田に戻ってきた場合、公共交通機関が終了していたら、その場合は自分で手配してね」というもの。タクシー代、どれだけかかるんだろう。そもそもホテルも高いところしか空いていない気もする・・・。
 ま、そんなことを気にしながら搭乗口にて待っていると、出発準備に時間を要しているため10分遅れます、と。そんなはずはない。我々の搭乗口のスポットには到着便ではなく、トーイングされてきたスタアラが出発の45分前くらいに入ったんだから。そんなところに若くはないパイロットさんがキャリーバッグを両手に爆走気味で搭乗ゲートを突破していった。「え?何で?」実はパイロットさんのシフトの都合で遅らせたのかなあ、などと推測したり。肩章まで見なかったですが、もしかするとライセンスの都合でダブル・キャプテン体制に変更したのかな?とも妄想気味に考えたりしながら。
 ま、10分少々遅れくらいでPush Backされて、05まで延々とタクシーして。ベルトサインは早々に消されて意外と揺れなかったですが、大阪あたりからコトコトし始めて、岡山あたりからはゴトゴトし始めて。珍しくそんなタイミングで操縦席から「これから台風の強い雲の中に入っていきますが・・・」と。「なるべく揺れないように飛行しますのでご安心ください」とのこと。主体性が感じられて面白いアナウンスでした。まあ、B7ということもあってか激しくは揺れず、ただ、最後は前方映像カメラに雨が叩きつける中、ちょっとひねりながら着陸したのでした。そして客室乗務員さんが一言。
 「ご心配をおかけしましたが、当機はただ今松山空港に着陸いたしました。」
 このアナウンス、実はある記憶を呼び起こすわけで。千歳空港でこれを聞いた後、搭乗機は地上で延々と待機させられ、降機できなかった。ま、今回はそんな問題もなく、ただ土砂降りの中を帰ったのでした。
 そういえば前から気になっていたのが「JAL嵐JETで運航いたします。」というJALの発着案内。
Owly Images
 欠航便が続く中にこの文字があると、「何だ?JALは嵐の中でも飛べる特別仕様のJET機を持っているのか?」なんて馬鹿なネタを考えてしまうわけです。嵐の中の嵐JETを見ても普通の鶴丸にしか見えないんですけどね。
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