飛行機の乗り継ぎ

投稿者: | 2012年11月23日

国内線で同じ会社の飛行機を乗り継ぐ場合、あらかじめ予約してあれば特に手続きが必要だとは考えないかもしれない。ただ、ケースによっては要注意。
 A空港-B空港-C空港と乗り継ぐ場合で考えてみよう。これらを一括して(一つの経路として)予約しているならば、おそらく問題はない。しかし、私の場合はそうではない予約の仕方を選ぶことがある。というのも、A-Bの往復、B-Cの往復といった具合に予約することが多い。ANAばかり利用するのでANAの例で言えば、ビジネスきっぷというものがある。これは特割よりは少しだけ高いが、予約変更もできる運賃。この運賃は往復セットで売られることになるので、予約も別々になるわけだ。しかも、手荷物を預けない場合はスキップサービスという航空会社のカウンターに立ち寄らなくてもいいシステムがあるもんだから、注意が必要になる。
 ここで実例として松山-伊丹-羽田で考えてみよう。どういう場面で要注意かというと、経由地伊丹空港で保安エリアから出ずに乗り継ぐ場合だ。松山空港の保安検査場を通過する時点で松山-伊丹のチェックインはできているが、引き続き伊丹-羽田に乗るという情報を航空会社側に伝達できておらず、単に伊丹空港を出発地にして乗る客として扱われている。なので、伊丹空港で何らかの手順を実行しなければ「伊丹空港に来ていない客」「伊丹の保安検査場を通過していない客」ということになる。私は実際に搭乗口でケータイをタッチしても弾かれた経験が何度かある(失敗を繰り返しているんだから、いい加減気づけよ、自分)。もし、乗り継ぎ便がオーバーブッキングだったりすると、乗れなくなっていたんじゃないかとも思う。
 で、要するに「予約はバラバラだけど乗り継ぎですよ」ということを航空会社側に把握してもらうことが必要。手続きとしては、一区間目に乗る段階で航空会社のカウンターに行って「予約はバラバラだけど乗り継ぎですので」と言って端末を叩いてもらう方法がひとつ。もうひとつは乗り継ぎ空港内の暇そうな搭乗口か、空席待ちカウンターのようなところで乗り継ぎ情報を入れてもらう方法かな?
 でも色んなことを考えると、絶対に前者の方がいい。1本目の便の着陸が遅れて2本目に乗れなくなるなんてこともあり得る。その場合、乗り継ぐ客として登録されていなければ、上空待機で旋回しているうちに単に空港に来なかった客扱いにされてしまう。最初から乗り継ぐ客として把握してもらっておけば、1本目の到着が少々遅れても2本目の出発を少し遅らせて待ってくれたり、あるいは次便への手配変更をしていてくれたりする。


 ま、ココまでの話は実用性があるかもしれないが、気付くヒトは気付くだろう。なぜ松山-伊丹-羽田なんて乗り継ぎで乗るの?と。直行便があるじゃないか?と。確かに。でも特割とシャトル割とか、組み合わせ次第では乗り継ぎの方が安くなるし、私の場合はプレミアムポイントを稼ぐために乗り継ぐこともある。
 で、そんなこともあって先日、スキップサービス可なのに、羽田でカウンターに行ってみました。混雑する中、まるでコゴローの妹みたいに何かと「すみません、すみません」を繰り返すお姉さんに乗り継ぎの手続きをしてもらいました。そうそう、カウンターに行くと面白いことがあって、ネットの画面では窓側に空席がなかったのに、調べてもらうと座れたりする。この時も「間に挟まれた席でご予約を頂いておりますが、窓側に変更なさいますか?非常口座席になりますが」と。非常口座席って窓側であって窓側じゃないよね、手荷物を近くに置けないし、なんてことは言わずに「是非、是非」とお願いしてみました。
 非常口座席は今回が久しぶりでした。座ってみると窓は死角で外がほぼ見えないし。ただ逆に、CAさんが「非常時にはご協力を」との説明に来て一体感のようなものがあって面白かったし、その結果、大揺れの中、カートと共にギャレーに逃げ込むCAさんたちを間近に見たりしたわけで。隣席のおじさんは着陸態勢後、目の前のジャンプシートに座ったCAさんと揺れについて語り合っていましたが、うーん、あの距離でお見合い席に座るとどうしても目を瞑ってしまう。
 2本目も窓側に変更してもらっていて、こちらは9Aという滅多に乗らないエンジンよりも前の席。このあたりだとエンジン出力の変化が聞き取りやすい訳ね。でも揺れる時は大揺れする後ろ席の方が好きだな。縦横のGの変化がわかりやすくて、如何にも飛んでいる感じがするから。