たまたま見つけた古いニュース。
‘This is your captain. Sorry… but I’m not qualified to land the plane,’
内容としては機長が「すみません、私はこの飛行機を着陸させる資格がありません」とアナウンスをして、出発空港に引返したというもの。
機内でこんなアナウンスを聞いてしまったら多くの人はビックリするだろうし、ニュースのネタにされるのもわからなくはない。
これは着陸予定の空港に霧が出ている場面での話。ただ、正直に細かく話しすぎたのかも知れない。
実際のところ、パイロットの免許・資格にはいくつかのランクがあって、計器着陸にも資格によってどこまでができる・できないなんて種類があるそうな。なので、同じ程度の霧でも運航しているパイロットさんがより高次の有資格者であればほぼオートで着陸できる一方で、別の便のパイロットさんがその資格を有していなければ、滑走路が閉鎖されていなくても引き返すことになる。
日本の空でもパイロットさんの資格の有無で着陸できずに追い返されている場面が時々あるはずなんだけど、正直に「私には資格がない」なんて言わないだけ。言ってしまうとそりゃ騒ぎにもなるだろう。
ちなみにこの機長は操縦経験時間自体は長いものの、この機種に移行したのがつい最近のことで、その機種での高度な資格を取得していなかったらしい。そしてこの便の搭乗客のコメントが面白い。
「もし引返した空港も霧が深かったら一体どうなっていたのか ?」
ですよねぇ。でもたぶん、昨日書いたブログの便が飛んだ「羽田-小松-伊丹」のように、安全に降りることのできる空港を探して、別の空港に降りるんでしょう。