iPhone、いや正確にはi.softbank.jpメールの謎。
講義の出欠確認やミニテスト(クイズ)、アンケートなどにケータイ・メールを活用したシステムを使っている。これまで色々な障壁を乗り越えてきた。
基本的なところではメールアドレス中のドット(ピリオド)の問題。いわゆるインターネット・メールの世界では公認されていないタイプのアドレスも、日本のケータイ各社が作成できるようにしてしまった。そのことから、メールをサーバがうまく処理できなくて苦労した。これは引用符で括ることでクリアできた。
他にも、某社のメールの極度な遅延もあった。現状ではあまり聞かなくなったので解消されていると思うけど、翌日にメールが届くなんてこともあった・・・。
で、最近疑問なのがiPhoneとのやり取り。最初はシステムからのメールが全く届かなかった。それについてはどういうわけかクリアして届くようになった(こっちのシステムの開発者の方々が改善したのかな)。
ただ、「メールが明らかに遅延している」と思える状況になった。つまり、他のケータイには数秒程度で届くのに、iPhoneの学生さんにはなかなか届いていなかった。どうも10分以上のズレがある。そこで色々調べてみたところ、どうも遅延ではない、という感じの話。
i.softbank.jpのメールは、プッシュ型配信のようで、実はそうではない、ということのようである。というのも、メールが届いたことが画面で通知されるが、音も振動もなしに、新着があったことだけが知らされて、あらためてサーバに読み出しに行かないといけない、ということらしい。
そしてこのメール、IMAPで普通にPCからも読み書きできる、という。昔、PCにメールの新着通知アプリを入れていたことがあったが、どうもこれに相当する機能を持っているのであって、疑似プッシュ型という印象。なので、サーバにチェックに行く間隔が長い場合、新着がすぐには通知されない、という原因を想定している。
【追記】現在はiPhone3GS所有者ですが、特に遅延というような経験はありません。ただ、メールを常時チェックしているような使い方ではないので、どれくらいのタイムラグで届いているとか、計ったことはありません。(検索でここにたどり着く人が結構いるようなので2009/12/25に追記)
ま、AppleはMobile Meというサービスを持っており、そちらならホントのプッシュ型配信になっているようなんだけど・・・。
あくまでも実機を触っていない、身近に普段から使っている人がいない、という状況なので、推測に過ぎませんが、これまでのわれわれのシステムの発想から言うと、チト予想外なケータイ・メールというところ。
ちなみに、海外でケータイでメールというと電話番号宛に送信するショートメッセージの方をイメージするらしい。日本ではそういうメールはキャリアの壁を越えられないわけで、むしろケータイでインターネット・メールを扱うわけである。iPhoneの海外の発想と日本のケータイ・メールの発想が単純にはうまく組み合わさらないために、ソフトバンクがそれを埋め合わせるために新着通知メールを送ることにした、というところなんだろうか?
iPhoneは今のところ、使ってはみたいが、キャリア様に月々お布施をするのはちょっと・・・、という状態。MNPで現行のケータイを手放して乗り換える、としてもお代が高い。そもそも液晶が正面というケータイを普段使いにするのは、私の場合割ってしまうこと間違いなし。