くだらないメール講座の(2)も書いてしまおう。
メールに「相手にこの情報を伝えておかないとな」という事柄を書くのは当然のこと。ただ、ついうっかり忘れることがある。
ただ、「あの件、どうなった?」と後日再確認のメールを送るような場面では、『あの件』が不明確になっている場合がある。
『あの件』が何を指すのかわからない場合、差出人名でメール検索をかけて「どの件だろう」と探したり、送ってきた本人に「何のことでしょう?」と問い合わせることになる。相手によっては「そんな問い合わせをするのは失礼かも」とか「相手に時間を取らせるのは申し訳ない」といった場合もあって厄介だ。仲間内での対面しての会話ならそんなことは簡単に解決するわけだけど、距離が離れていたりするとそういうわけにも行かない。
少なくともRe:という具合に元メールを引用なり転送する形で送られていれば「あの件」もわかりやすくなるんだけど、脈絡のないメールにRe:を付けて返されても例えば「それってどの件?」というのがわからないと過去のメールを検索して発掘する必要が出てくるし、お互いに誤解したまま「あの件」について話を進めてしまうかも知れない。
メールでのコミュニケーションというのは、相手とどの程度の前提を共有できているのかなど、色々考えながらやっていく必要があるので、コミュニケーション能力の高低が比較的見えやすいのかも知れない。そして、「メールで指示内容を送ったんだからワシの仕事はクリア!」みたいな勘違いをしないようにしたい。
ちなみにRe:というのはReply、Response、Refer to、ReturnのReではなく「○○について」という意味のReということらしい。