今春卒業したゼミ生の皆さん、おめでとうございます。
いや、「おめでとう」という言葉が適切なのかどうかわかりませんが、新たな社会で働いたり、新たな環境に進むことになり、色々大変だろうと思います。ま、ゼミ卒業生の皆さんにはそれ以上のことは普段から語っていたので、ここでは書かなくてもいいと思いますが。
で、毎年思うのは、「うーん、もっと色んなことを提供できたんじゃないか」ということ。伝えようと思っていることがなかなかうまく伝わっていないようにも思うわけで。
大学では色々な経験をしたと思います。いい思いも、悪い思いも。それらは何らかの形で、ポジティブな意味で活用して行けばいいんじゃないかと思いますよ。これから起きる色んなことについても、時々は、「あの時のあのことが・・・」「あのせいで・・・」と問題に固執してしまうようなシーンに直面するかもしれません。問題に固執する、というのはある意味では必要なことです。例えば失敗学という分野の本を読んでみれば見えてくると思います。ただ、それを将来の糧に活かすのか、それとも恨み節を言い続けて立ち止まってしまうのか、そのあたりが重要ではないかと。
家庭で、会社で仕事をするってことは、日々色んな選択肢に直面し、自分で決定していかないといけなくなるわけで、その選択が楽しくもなり、苦しくもなり。避けて通っているわけには行かなくなりますからね。