信州のとある駅での、おばあちゃんとお孫さんとの会話。
孫:あれってそば屋さんだよねえ
祖母:そうよ、おそば屋さん
孫:座るところがないよ
祖母:そう、立って食べるのよ
孫:どうして立ってたべるの?
うーん、どう答えるんだろう、と聞き入ってしまった。
祖母:名物なのよ
なるほど、答えにはなっていないけど、面白い会話だった。
別のところでは、子供ラッパーが気になった。
「チッチキチッチッチー」
めちゃいけで”パロディー”が流れて知っていたわけですが、松山に住んでいたのでは、「ん?パロディー?」という具合に元ネタを知らないわけで、とある筋から教えてもらいました。どうやら東京から来ていた子供さんらしく、色んなバージョンを披露していた。レモンガスという会社のCMらしいのですが、元ねたは見たことがなかった。この子供たちは夏休みで帰省していたのかな?
そういや、今回気づいたこととして、信州には海外からの旅行客が多い。
冬の北海道も海外からの人が多くて驚いた。小樽あたりも中国語を喋る人が多いし、スキー場に向かう人にはオーストラリアの人が多くいた。そして、信州には中国語を喋る人が多く、しかも単なる市街地の観光客ではなく、山登りの格好をしている。確かに信州の山々はすばらしい風景を持っている。私自身は志賀高原くらいしかハイキングしたことがないですが、標高2000mを超える山々の姿というのは、実に美しい。海外からのお客さんが多く訪れるというのは、やはりその美しさは共有できるものなんだと思う。
さて、愛媛、松山はというとどうなんだろう。もう長く住んでいるので客観視できなくなってきましたが、海外からのお客さんというのはやはり少ないようにも思います。ただ、財産としては色々いいものを持っているはず。日本に住む人が観光であまり訪れない南予地域も、スローライフ、グリーンツーリズムといったフレーズから考えればすばらしい。きれいな海に海がめの泳ぐ姿を見たのは感動だったし、おいしい魚も食べられる。東予に行けば石鎚山もある。道後温泉も、周辺が歩行者専用になってきましたが、勝手な考えを言えばもっと歩行者専用エリアを広げて、あと、石手寺までのんびり歩けるようにして欲しい。
ま、観光客、特に海外からのお客さんがたくさん訪れるということは、それなりに摩擦もあったりする。小樽の温泉でも温泉の入り方に関して色々あったようだし、文化や普段の行動が違う人がたくさん入ってくるというのは、地域にとってそれなりに負担の大きいこと。観光で地域を興す、というのは、そういうことが想定されているべきなんだと思う。
かく言う私の観光に対するスタンスは、その地域に住んでいる人々の暮らしの一部を垣間見させてもらったりする、という考え方。街を見るときも、どういう経緯でここにこういう街が形成されただろう、と考えたり。で、好きな街は尾道、小樽。特に尾道は、とりたてて特別な何かがあるわけではなく、ただ坂道を歩いてみたり。もちろんロケ地巡りが背景にあるわけですが。