それにしても、那覇空港でB737が燃えてしまった事故は大変なものでした。
今知っている情報によると、着陸後にスラットやフラップを格納する、その時にスラット部分の留め具が燃料タンクに穴を開けたということだそうで。このことから推測すると、もっと恐ろしいことが起きていたかも知れない。
というのも、スラットは離陸前にも出していて、離陸上昇後に格納する。つまり離陸上昇後に燃料タンクに穴が開いていたのかもしれない・・・。そうなると何が起きていたのか・・・。燃料切れで墜落、とかいう可能性もあったのかなぁ、と。
時々、National Geographic Channelなんかで過去の大惨事の原因を分析している番組を見ますが、もしかするとこのB737もそんな状況に直面していたのかもしれない。海上で燃料切れで墜落していたとすると、あるいは漏れた燃料に火が付いていたら・・・。機体が回収できなかったりすると、ホントに謎の事故になっていたんだと思うわけで。
このところ、「安全」にかかわる研究に入り込んでいるものの、なかなか、どういう方向に進めて行けばいいのか、難しいところ。うーん、航空関係の分野の話も、趣味だけではなくって、実は背後にある考え方の面では共通してきました。事故調査の時の考え方、とか。「誰が失敗したのか」というような責任追求型ではなく、「なぜ失敗したのか」を考える。原因追求のためには刑事責任の免責、なんて考え方もありますからねえ。まあ、明らかにいい加減な処理をした、というのは別の問題でしょうけど、そのあたりをどう分けて考えるのかなあ。医療事故についても、刑事責任の追及とは別な仕掛けが必要なのかなあ、と。
そうそう、羽田のANAメンテナンスセンターに行ってきました。台風の過ぎた朝、ということで、予想通り大きな扉のほとんどが閉まっていて、あまり光が射し込まず・・・。それと、座席が全部外された機内、というのもなくて、整備してます!って感じの機体がなかったのが残念。でも、機体から外されたエンジンを間近に見たし、講師の女性の話は前回の男性の話と違ったし、やはりおもしろかったです。YS-11の停止位置のマーク、消された跡が残っている、というのも今回初めて教えてもらって、実際に見たし。
写真は了解を得てから公開するように、とのことなので、ま、いずれ写真館の方に。