着陸3分前

投稿者: | 2007年10月22日

先日、とある飛行機内でのアナウンス。
「本日は、訓練生を含めまして10名の客室乗務員が・・・」
おお、訓練生ですか。明らかに訓練生と言われる人が乗っている飛行機、初めてかも。どの人だろう、と少し気になりつつ、でもいつもの最後尾席と違って、L2ドア近くなので、前の方も見えない、後ろも様子もわからない。通った人の中に何となく表情にまだ自信がない感じの人がいたので、その人かな、と思いつつ。そして、アナウンスの声にも2種類。低音の慣れた感じの人と、もう一人はかなりプロっぽいけど自信なさげ。がんばれ!と勝手に心の中で思いつつ。
 特に何事もなく、飛行機は高度40000ftで順調に飛行し、やがて高度を下げ始めます。着陸の15分くらい前になってベルトサインが点灯。ベルトを確かめ、テーブルや座席の背を戻すようアナウンス。乗務員さんが物入れやベルトを確認していきます。L2ドアの乗務員さんが席に着きました。そして最終の直線コースに回り込んでいきます。ゴーっという音がして、車輪が出た様子。そしてその後、アナウンス。
「当機はただ今、ギアダウンを致しました。あと2・3分で着陸です。」
ん?こんなの聞いたことないなあ。でもギアダウンって普通のお客さんに通じるの? そして、その数秒後、
「客室乗務員も着席してください!(ブチッ!って感じ・・・)」
なるほど、先のアナウンスは、お客さんに配慮しながらも立っていた乗務員に対する「早く座らんかい!」という注意だったんでしょうね。直接その姿は確認できませんでしたが、こんなタイミングでもまだ立ってたんですか?普通、客が呼んでもまず立ち上がらないよなあ。危ない、危ない。さっさと座らないとコックピットにOKが出せなくて着陸やり直しになったりするんじゃないかい?
 何だかアテンション・プリーズでの上戸彩さんをイメージしてしまいました。お説教されたかなあ、ま、間違ったことは間違ったことだし。慣れればギアダウンの音はよくわかるし、さすがにギアダウンしたらもう立ってる場合じゃないことぐらい知っているはずだが、もしかして初乗務だったかなあ。客室乗務員さんは乗客の命を預かる大切な仕事、生き生きと、自信に満ちた表情をしていればこそ。是非そうなって欲しい。がんばれ!