昨日の記事に「明日は朝から大変だ!」と書いていたわけですが、うーん、予想外の展開も。
朝5時半にセットされたホテルの目覚まし。どうも毎回、このホテルの目覚ましは気付かぬうちにOFFにしてしまう。予備でセットしておいたケータイのアラームで起きたのが5時45分。危ない、危ない。風呂に入って、荷物をパッケージングして、朝ごはんを食べて、とそうこうしているうちに7時。急いでチェックアウト。ホテルを出てANAのカウンターへ。飛行機は7時25分発。預ける手荷物があって時間に少々不安があったものの、手荷物カウンターは空いていてズズーッと保安検査場へ。キンコン鳴ることもなく、すぐ先の搭乗口へ。
久々の国際線機材だけど、写真を撮っている余裕もなく、お茶を買ったら搭乗。ん?ボーディングブリッジがL1ドアのみ接続されている。お客さんが少ないから?仕様ですか?ま、前方座席なので関係なく。機内に入ると、うーん、Club ANAのビジネス席が待ち構えていた。しかもNew Style仕様の様子。実はオーディオサービスのイヤホンの差込口がわからない、というぐらい予習不足でした。この機材はClub ANAの座席がかなり多いものの、後方席の人、不公平感が漂うよなあ、文句が出ないんだろうかと思いつつ(シートマップはこちら)。L2ドアよりも前なので、後方のエコノミー席は見えない。
定刻前にPushBackされて、Runway34Rから離陸。軽いのかトットと上昇、旋回。厚木基地を眼下に進んでいきます。雪を頂いた富士山がバッチリ。そこを過ぎたころからコトコト程度の揺れ。向かい風、強いんだろうなぁ、と勝手に想像。
で、伊勢湾がはるか先のほうに見えてきた頃、ドラマみたいな展開に。オーディオサービスの音が止まり、誰かが機内アナウンスをするんだろうな、時間的には操縦席からか、という時、
「機内に急病の方がいらっしゃいます。お客様の中にお医者様、あるいは医療関係者の方はいらっしゃいませんでしょうか」
こ、これは・・・。上戸彩さんのアテンションプリーズか、それともスチュワーデス刑事か、という機内アナウンス、ドラマでしか経験がない。実際に直面するのは今回が初めて。CAさんが「お医者様はいらっしゃいませんか」と声を掛けながら機内を巡っている。まずい、どうするんだろう。一大事だとセントレアに緊急着陸か?それとも、この巡航高度からだと伊丹か関空に降りる方がスムースか?などと一応色んなケースを想定。単なる一人の乗客なんだけど、何か緊張感を共有してしまう。そういや先週、JALウエイズの機内でAEDを使用して救命したというニュースも見たし。
こういう時、お医者さんは名乗り出るか否かで色んな要素を考えた上での判断が求められる。名乗り出て、診て「問題ない」と判断したから緊急着陸を要請しなかったのに、後に急変したりしたら責任が問われる可能性もある。そもそもアナウンスでは症状などを説明しないから、診療科もわからないことだろう。「お客様の中に社会科学分野の教員の方はいらっしゃいませんか」と流れるようなものだろう(絶対にあり得ないが)。
で、何度か操縦室から客室乗務員を呼び出すチャイムが鳴ったりして、何となく緊張感を抱いたまま名古屋を過ぎてしばらく、操縦席からアナウンス。何だろう、緊急着陸か?と思ったら、
「間もなく京都上空にさしかかるところです。当機は高度38,000ftで順調に飛行を続けております。松山の着陸が8時55分と見込んでおりまして、スポットインが定刻の2?3分遅れと予想しております」
ん?急病人はどうなったんだ?! 状況が読めない、と思ったら今度はCAさんからアナウンス。化粧室はお早めに、の定例のアナウンスの後、「なお、ご心配をお掛け致しましたが、急病人の方は回復されました。」ってことで。だからブログにこんなこと平然と書いてるんですけどね。
降下中も特に大きく揺れることなく、ただ、地表面は霞んでいて景色がほとんど見えない。気づいた時には二神山が左手前方に。綺麗なふたこぶがよく見えます。ってことでILSアプローチかな、極めてスムースに14にLanding。で、東京から朝帰りでお昼の講義をして夜の講義をして。
後で調べたところ、機内で急病人が発生する確率は1000便に1便程度だそうです。そして、お医者さんがドクターコールに応答するか否かにも色んな判断が働くようです。アンケート調査の結果なんかも見つかりました。医療安全の問題について考えている今日この頃、色んなブログの記事が参考になりました。