ある日の河口。
夏らしく入道雲と合わせて、と思いつつ。JACのQ400が着陸してきたので試し撮りしましたが、ここで待っているのは離陸機。
ちょうど中央の入道雲に近いところを離陸機が通っていく画を想像しつつ。雲がモクモクと成長しているっぽい。でも、そう簡単に、思ったようにはうまく行かない。そもそも離陸機は着陸機と違って思った通りの軌跡を描かない。それは当たり前のこととして、問題は空の変化。この入道雲、10分ほどで拡散して、夏らしいイメージからどんどん離れていきました。
結局、狙っていた離陸機は思い描いていた構図にはならず、別の入道雲と合わせたものの、すごく引いた画で雲は小さいし飛行機は小さいし、になってしまったのでした。
黒澤明さんは、雲が気に入らないと言って撮影を止めたり、あの家が邪魔だと言って解体したといった話を聞いたことがあるわけですが、うーん、壊すのは別として、待つって大変だなあ、とツクヅク思う。ダメだと思って退散したらすごい光景になったりする。山の映る池の写真を撮りに行った時、待てども待てども山のどこかが雲に隠れ続けるので、我慢ならずに適当なところで切り上げてハイキング。30分くらい歩いたら、雲が切れて山には光が当たって澄み渡っていたが、そこからはレンズは合わず、引き返す元気もなく・・・。
暑い時も、我慢して待たなきゃいけんですな。