東日本大地震、津波の時のケータイ・メール

投稿者: | 2011年3月13日

あまりの恐ろしい被害に、これが現実だとは思いたくない。悪い夢であって目覚めたら普通に何もなかった、と思いたいような状況。とりあえず、愛媛では直接的に揺れることもなく、自分自身揺れを感じることもなく、津波被害も目立ったものはなかったようですが、自分の経験をメモ。
 3月11日(金)、普通に研究室に居ましたが、緊急地震速報受信機がいきなりなり出して、NHKをつけてみたら国会内が揺れていて、スタジオ映像に切り替わって。その後はテレビで大津波警報が流れたりする状況。
 私は地震や津波に関して、Weathernews社の地震関連のメール、国際気象海洋社のメール、愛媛県防災メール、松山消防のメールなどをケータイで受信する設定にしています。今回、メールによる地震の第一報は、14:51時点でWeathernews社から届き、15:01時点で大津波、津波警報に関するメールを受けています。揺れなかった地域で津波の危険を感じるためには十分な早さだったと思います。
 が、その後、次第にケータイ・メールに遅延が発生するようになりました。おそらくひとつにはWeathernews社自体が発すべきメールが多すぎたことも影響したのでしょうか。ただ困ったことに、15:53に発せられたであろう松山消防の津波注意報メールが実際に届いたのが22時を過ぎてから。このあたりの時間帯には、メールの到着順も発信時刻と関係なくバラバラで、6時間程度の遅れがザラ。
 ケータイ・メールは災害の下でも比較的通信手段として強い、と思っていたのですが、意外でした。
 ただ、この点に関してひとつ重要なことを忘れていました。今、私のケータイは日常的にWiFi WINで通信しています。データ通信に関しては、ケータイ会社のパケット通信ではなく、ADSLやWiMaxなどを通じて通信しています。メールがあることをケータイと通信会社とがどんなルートで通信しているのか知りませんが、メールの遅延に関しては、WiFiを経由したことが影響した可能性も考えられます。
 ちなみに、新着問い合わせをすればドドッとメールが手元に落ちてくる、という現象は、授業支援システムで経験があります(auじゃない会社のケータイでしたが)。今回は、トラフィックにどう影響するのかわからないので1回だけ試して、それ以降遠慮していますが、新着問い合わせをしても、それまでに届いていたはずのメールが落ちていませんでした。
P1020224.jpg 緊急性のあるメールをどのように確実に受信するのか、津波警報に関しては揺れが大きくなかった地域でも重要なので、色々考えておく必要がありそうです。
 この写真は3月8日、出張先の高知県内でたまたま撮影していた、津波に関する避難誘導灯。南海・東南海地震が発生した時のことを色々考えさせられる。
 さらに、仙台空港の海側には以前訪れたことがある。あの場所が津波にのまれていく過程をテレビで見たので、あらためて恐ろしさを感じた。