何ということでしょう

投稿者: | 2011年6月3日

政治ネタはあまり書きたくないものの、あまりの展開にあきれてしまう。

 まあ、何かのゲームだと思えば実に楽しい、面白い展開。個人の意思決定のスピードとか、組織(派閥)の意思決定とか、そして鳩山由紀夫という個人の意思決定とか、そのチグハグさには、驚異的なギャップがあって、どこかのテレビ局の音声で漏れた「あ~笑えてきた」状態。自分の言葉に責任を取らざるを得なくなる人や、翻す人、逃げる人。まあ組織の内部にいる人からすれば、赤っ恥をかいた人や策略がうまい人、読みが意外と正確だった人など、色んな人の本質が見えてきて面白かったことでしょう。
 政務官や副大臣が辞表を出したかと思えばもう戻るというし、不信任反対票を投じた直後から「騙された」とか堂々と言ってのけるし。昭和初期の大金持ちが、騙されて土地やら建物やら、全財産を騙し取られていく物語と同じような気配さえ感じる。まあ、沖縄問題で「方便でした」と言った人が、「ウソはいけません」などと言うわけだから、ここは菅首相、「すいません、早期に辞めると言ったのは方便でした」などと言ってしまえば言い返せなくなるんじゃないかと。

 しかし、おそらくこれらの人々が一応この国を動かしているであろう現実を考えると、笑える話ではない。以前、Japan Passingなどと言われたが、国際的には放置国家にされてしまうんじゃないか、と。放置で済めばいいが、占領されるんじゃないか、と。そして、やはり官僚組織があるからこそ、これでもとりあえずこの国は成り立っているのかなぁ、と。

 ちなみに、国家公務員の給与引き下げが現実のものになってきた。私らも、ある面では国家公務員に準じる扱いで、ある面では民間に準じる扱い。ま、来るものがきたのかな、という気配は感じる。