初LCC

投稿者: | 2014年8月17日

LCCも経験してみないとな、という感じで松山~関空のPeachに乗ってきました。往路のルートはこんな感じの15,000ftで普段FR24見る通り。

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機内の様子はというとまあ前後の間隔が狭いものの横幅は特に変わらない。窓側席の人から搭乗開始にするのは合理的だし、事前に全部の肘掛けが起こしてあるのは奥の席までスムースに入れるようにという配慮でこれも合理的。
ただ、面白かったのは窓側上のエアコンの吹き出し口から霧がブワーッと。これまでA320に乗った中では初めてのことだけど、他の機種で出ていても時間が経てば出なくなる。気温と湿度の関係から起きる現象だから問題ないんだけど、離陸上昇するまで吹き出し続けたのは、テレビで見た高麗航空以来のこと。調湿機能は大丈夫?
それと、機長名の紹介がよく聞き取れなかった。まあおそらく海外の人なんだろう。
関空着陸時は横風成分が強かったようでボワンボワンとバウンドしていたけど、まあそんなものかな?という印象。

帰りはお盆休み期間の関空ということで混雑を警戒して早めに関空島入りし、すぐに2タミに移動した。そしてキャリーバッグを早く預けたいなと思ったら搭乗手続き自体が90分前からしかしておらず、雨がポツポツしていたので荷物を引いて撮影ポイントまでと歩いてというわけにもいかず。さらにロビーには椅子も少なくて座れず、結局一番近い展望所までチョコッと歩いて風景をチョロッと見て戻った。

で、帰りの便のルートがこちら。

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乗り込んでみるとどういうわけかこの機材もエアコンの吹き出し口から霧が… おいおい帰りも高麗航空か?なんて思いながら機長名の紹介を聞いていると「カラシニコフ」みたいなロシア系のお名前。これも相まって「これってツポレフじゃないよね、A320だよね」と。

そして 「ロシアの飛行機では着陸した瞬間、乗客がハラショーだとかスパシーバと言うんだ」という逸話の印象が強いのと、元空軍パイロットかな?という勝手な妄想が先走って変な予感がしていたが、実際乗ってみるとまあそういうものだった。
関空の近くに積乱雲があることはお天気アプリで見ていたから揺れるだろうな、と思っていたが、まあ酷いものだった。離陸後から揺れが続いて、淡路島上空あたりでは上下左右に激しく揺れるのに、出発が遅れていたせいかガンガン出力を上げて突破する。『ええ加減あきらめて減速しろよ!ちゃんと気象レーダー見てる?』と思うような場面でも出力上げる。その上、ガンガン揺れているのにベルトサインを消すからトイレに立つ客が転けそうになる。まさか機内販売をしたいためだとは思いたくないけど、まるで貨物便に乗せられたような気分。○○航空の飛行機だから揺れる、というのは基本的にないと思ってきたけど、なるほど、乗り心地への配慮に欠ける航空会社の飛行機は揺れるわけだ、と認識できた。

そして松山14への着陸時は風が弱い中、減速できずにT-6まで流して左折してタクシーウエイへ。いくら上空で速度を上げても結局こういうところで時間がかかるから遅れが回復できないんじゃないかな?と思いつつ、後続機が2機いたので見ていたら東京からのB777-200も重いはずなのにみんな手前で左折。結局、今回の搭乗便はトータルで「ダメだこりゃ、直線番長?」というのが印象。
何でもない状況なら何でもないように普通にこなすんだろうけど、ちょっと条件が変わったときには露骨に差が見えるんだろうな、というのが初LCCの印象。逆に、この便に乗ったおかげで、日本のフル・サービス・キャリアが如何に色んなことに配慮しているか、あらためて認識できた気がした。