異音

投稿者: | 2016年1月6日

機械のメンテナンスに関して、異音というのは色んな問題を見つける手がかりになるわけですが、先日乗ったJA845A、離陸後すご~く不安になりました。

伊丹32Rの離陸といえば昆陽池を左手に見ながら旋回・上昇していくわけですが、そのあたりから恐ろしい異音。ゴンゴンゴンゴンという、クルマでいうとタイヤに異物が刺さっているとかバランスがおかしい時のような周期的な音が響き渡る…
これは引き返すんじゃないかと思いつつ、でも上昇を続けているから計器には異常がないんだろうと自分を安心させつつ、そんな状況で雲に突入して異音と揺れとが相まってますます不安に…

で、離陸後10分以上経って低層の雲の上に出たあたりでなぜか音が鳴らなくなり、ふう。

実はこの日は急遽乗る便を変更していたので「何でこんな選択をしたんだろう」と後悔しつつ、脳内は「あの音の原因は何だろう」という推理モード。プロペラの芯の部分がピカピカだったので、交換した時のバランスがおかしいんだろうか、と推測してみたり。で、脳内の結論としては、計器に異常があったらさすがに引き返していただろうから、動力系統ではなくQ400ご自慢の制振装置の問題かな、と。
Q400というのは機内でのプロペラ機特有の騒音を抑えるべく制振装置が入っていて、「機内のマイクロフォンが騒音を拾い、そのデータを元に能動型制振装置が振動を緩和させる(Wikipediaより)」機能がある。これがうまく動いていないんじゃないかな、と。
そう思って頭上を見てみると、後方寄りの荷物棚というか照明のあたりがガタガタ揺れていて「こりゃいかんわな」というレベルでした。

で、コックピットからの挨拶アナウンスは平常通り、ただ降下中は揺れるとのこと。Q400でこの程度なら不安にならないや、と思いつつ降下が続いていく中で再び異音発生…
ブンブンブンブン、ゴンゴンゴンゴンという嫌な感じで「さっきと変わらんじゃん!一定の高度になると毎回これ?」。
雲の下に出て二神島が見えてきてILSに乗っかって、異音があまりしなくなってフラップが着陸前のフルになって14へのストレートイン、無事着陸かと確信した後に少し畳まれたのはご愛敬、風に煽られながら32に回り込んでの着陸でした。

FR24で見たところ、その後はセントレア、新潟、そして北海道行脚へと続いているので、特に問題ないのかなぁ。でもQ400に何度か乗ったことのある人なら「あれ?」と思うんじゃないのかなぁ。