年金記録の不備が問題になっているわけですが、ネットで記事をさかのぼったところ、今年の2月あたりに、社保庁の内部調査の結果として「コンピューターへの入力ミスや企業の届け出書類の不備などにより基礎年金番号がないままの加入記録が大量に残っている。(NIKKEI NET)」と出てます。
それが、どうも選挙がらみで片付けないといけなくなったのか、どういう理由かわかりませんが、
1年以内に片付ける、という話になってますねえ。
—-NIKKEI NET—-
安倍晋三首相は30日、公的年金保険料の納付記録の不備で生じた約5000万件の該当者不明の年金記録に関する調査を1年間で終える方針を示した。納付記録の問い合わせに応じるため、社会保険庁に週末を含め24時間対応の電話相談窓口を設けることも表明。不備をもたらした同庁の責任を追及するため、有識者委員会を新設すると明言した。
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で、気になるのは、誰の金で調査するの?!てこと。以前社保庁の職員官舎が年金を財源としている、として問題になっていたと思いますが、今回のこの調査、結構お金がかかるのでは? 調査費用をどこから出すのかわかりませんが、むしろこの調査にお金を出すこと自体の方がよっぽどばかげた出費だと思うわけで。
ま、現職員が作業にあたるから特別お金は出て行きませんよ!という言い訳が出てくるかもしれませんが、それなら普段、職員さんたちは何をしているの?ということ。5000万件ってすごい業務量だと思うのですが、作業見積もりとかあるの? その調査作業に時間を割いた場合、他の業務は滞らないの? 滞らないんだったら人多過ぎってことも考えられるわけで。
真面目に働いている社保庁の人にとっては災難でしょうけど。
で、この記録不備が発生した根本が1997年にある、というのも不思議。10年経ってしまったわけで、受けられるはずの年金を受け取れずに亡くなってしまった人も結構いると思われます。うーん、年金のシステムに不安を抱く人が増えて、ますます年金なんて知らんぷり、という人が増えるのではないかと・・・。
今日の党首討論では首相から”親方日の丸でやってきたからダメになった・・・”というような言葉が頻出していたようですが、いやいや、国の組織である状況自体が自動的に悪を生むんでしょうかねえ。国家公務員である以上、親方日の丸。それが即ち悪へとつながるなら、国家公務員って何なんでしょ。民間にすりゃ何でもいいの?そうじゃない、良い民間には悪へと傾かないためのノウハウがあるだけのことで、悪い民間だってありますわな。
ちょっと愚痴っぽいか。