ANAの機材

投稿者: | 2008年6月24日

そういや先日、
「(エアバスA380」の購入を)本格的に検討する時期」
とANAの社長が言っていた。新聞にも出たので、その理解で間違ってないんでしょう。ま、社内の正式な検討ではない、ということなので、まだ個人的な印象なんでしょうが。それに、これには納期が遅れているBoeingに対する損害賠償請求も含めたプレッシャーをかける意味があるんでしょうけど。数年前までは、Boeingの数機種に統合する、と言っていたわけですが、787の遅れもあって、将来計画に影響も出ているようで。
R0010088_1.jpg
 そういえば面白い話も出ていた。納期遅れの原因のひとつは、Boeingが部品・部材供給企業のサプライ・チェーン・マネジメントを変更したから、とのこと。以前にも聞いていたけど、今回の説明の詳細はよくわからないものでしたが、ふーん、という感じ。受発注処理や部品の配送などの管理がうまくできていないって・・・。
 それと、Q400の問題。まあ普通に飛んでるっちゃあ飛んでるわけですが、ローカル新聞には時々マイナートラブルの記事が上がっている。整備は適切にやっているし、安全上問題ないってことで、東京羽田にはまずQ400もいないし、本社としては遠いところで起きた問題、という受け止め方をされているような気もする。ま、Q300が同じ塗装色になったから、イメージ的には「あれ?Q400じゃないの?」という風に首都圏の方でも身近に受け止めてほしい。定時性などで確実性が増さないと、仕事の時に乗れないわけで、安全は確保できても安心を提供して欲しいなあ。
 いやいや、むしろ、全Q400も以前の花柄Q300のような、個性的な塗装にして、旅行客が楽しい気分になれるようにして欲しいわけですが。
 おお、このことを書きながら今発見した毎日新聞の記事

全日空は23日、高知空港に胴体着陸したボンバルディアDHC8?Q400型の事故機をボ社が買い取ることで合意したと発表した。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は先月、事故はボ社のボルト付け忘れが原因だったと推定する報告書を公表している。
 事故機は昨年3月13日、高知空港着陸時に前脚が出ず、胴体着陸した。全日空は機体を修理し、伊丹?高知線などで運用しようとしたが、高知県などの反対で白紙に戻り、練習機として使っていた。
 売却額は明らかにされていない。これまでの整備費用や逸失利益などの補償交渉も別途進められている。

 そりゃそうですわなあ。現在、訓練機としてのみ使用中、と先日説明があったばかりですが、そのためだけに一機持っていてもしようがない。現有機は何とかよくなっていって欲しいものですが、ただやはりMRJもすごく気になる・・・。