LCC搭乗記

投稿者: | 2014年8月21日

先日初めてピーチに搭乗した時の印象、それは合理性の追求。

IMG_0352搭乗開始時には窓側席の人から案内される。これは窓側席を指定するのが有料になっていることもあってのことだと思うが、窓側の客から乗せた方が通路を塞がずに済むということだろう。ANAなんかだと、予約数が多くてドアが一箇所の機材の場合、後方席から先に案内されるが、それよりは窓側を先に乗せた方が段取りとしては早いだろう。
そうそう、松山ではPBBを接続するから前方一箇所からの搭乗だけど、関空ではタラップを接続なので、状況次第では前後から搭乗する様子。往路の関空到着時は後ろから降りることができた。復路の搭乗は隣の便は前後からでしたが、松山便は前方一箇所のみ。なお、関空では搭乗時、降機時にバスに乗る必要がないのはいいけど、2タミから1タミに移動するにはバスに乗る必要がある。頻繁に出ているので待ちぼうけということはないけど、到着便が続くとすぐに行列になるのでその点は覚悟が必要。

 


IMG_0356そして機内で搭乗客を待ち受けていたのは肘掛けが起こされた状態の座席。パッと見て「LCCは肘掛けがないの?」と一瞬目を疑ったが、起こされているだけだった。奥の座席までススッと入ってもらおうという狙いだろう。(この写真では既に自分の横の肘掛けは前に倒している。また通路側の肘掛けは起こせないので少しわかりづらい。)

ちなみに、肘掛けがないと思っているのか、隣が他人でも肘掛けを前に倒さない人が居たように思った。フル・サービス・キャリアだと離着陸の際には肘掛けを正しい位置に戻すようCAさんから言われるケースもあるように思うけど、保安上はどうなんだろう。

そして、LCCではない某社が”荷物の収納の手伝いはしないぞ宣言”みたいなことで話題になったことがあったが、往路のピーチ便は積極的に収納に関与していた。その方が早い場合もあるんだし。
ただし復路に関しては女性客の手荷物を隣の男性客が上の棚に入れるという光景も見られた中、CAさんたちは”全く関与しませんよ”という感じでピクリとも動かず敢えて手を出さずに眺めている状態だった。その時のチーム(リーダー)次第なんだろう。それと、大手航空会社で普段見るよりも多くの人が持込手荷物として機内にキャリーバッグを持ち込んでいた印象。預けると料金がかかるからだろう。

前の座席との間隔も写真の通りで、まあ1時間弱のフライトでは全く気にならない程度。もちろん、前の人がリクライニングを使用した場合はすごい圧迫感だと思う… 隣の人との距離感は大手と同じなので気にならず。

機内販売に関しては、意外と買う人が結構いるんだな、という印象。復路は揺れたせいで時間が短かったのもあってか買う人が少なかったけど、往路は割と買い物をしている人がいた。関空からの南海の割引切符なんかも販売されているので、そういうのを買う人が多いのかもしれない。

まあ乗り心地というかオタッキーな視点からは不満足な面が大きかったわけで、その原因を考えてみた。で、色々調べている中で目にとまったのは、不足しているといわれた機長、副操縦士はもちろん、ディスパッチャーも○○責任者といわれるような人も契約社員で現に募集されている。契約社員だから技量不足とか仕事に不熱心いうようなレッテル貼りをするのはバカだと思うけど、でもじゃあ会社を回している大半が契約社員でいいのか?ということ。会社を継続的に成り立たせていく、継続的に良くしていくのは誰なのか?ということ。契約社員という雇い方以外でもそうだとは思うけど、実績を積んだらサッサと退職(同業他社に転職)する人というのはそれなりに居る。逆にいうと転職する目的でその組織に勤め、都合のいい経歴を作ったらサッサと出ていくという”肩書きわらしべ長者”的な働き方をする人をこれまで色んな場面で見てきた。人材の大半を契約社員でまかなうと、そんな人々で構成された組織になりはしないか?という不安を感じる。そういう意味で「もう乗らないな」という印象を抱いたのが今回乗ってみての感想(※個人の感想です)。

 

初LCC

投稿者: | 2014年8月17日

LCCも経験してみないとな、という感じで松山~関空のPeachに乗ってきました。往路のルートはこんな感じの15,000ftで普段FR24見る通り。

20140815MM302

機内の様子はというとまあ前後の間隔が狭いものの横幅は特に変わらない。窓側席の人から搭乗開始にするのは合理的だし、事前に全部の肘掛けが起こしてあるのは奥の席までスムースに入れるようにという配慮でこれも合理的。
ただ、面白かったのは窓側上のエアコンの吹き出し口から霧がブワーッと。これまでA320に乗った中では初めてのことだけど、他の機種で出ていても時間が経てば出なくなる。気温と湿度の関係から起きる現象だから問題ないんだけど、離陸上昇するまで吹き出し続けたのは、テレビで見た高麗航空以来のこと。調湿機能は大丈夫?
それと、機長名の紹介がよく聞き取れなかった。まあおそらく海外の人なんだろう。
関空着陸時は横風成分が強かったようでボワンボワンとバウンドしていたけど、まあそんなものかな?という印象。

帰りはお盆休み期間の関空ということで混雑を警戒して早めに関空島入りし、すぐに2タミに移動した。そしてキャリーバッグを早く預けたいなと思ったら搭乗手続き自体が90分前からしかしておらず、雨がポツポツしていたので荷物を引いて撮影ポイントまでと歩いてというわけにもいかず。さらにロビーには椅子も少なくて座れず、結局一番近い展望所までチョコッと歩いて風景をチョロッと見て戻った。

で、帰りの便のルートがこちら。

20140816MM309

乗り込んでみるとどういうわけかこの機材もエアコンの吹き出し口から霧が… おいおい帰りも高麗航空か?なんて思いながら機長名の紹介を聞いていると「カラシニコフ」みたいなロシア系のお名前。これも相まって「これってツポレフじゃないよね、A320だよね」と。

そして 「ロシアの飛行機では着陸した瞬間、乗客がハラショーだとかスパシーバと言うんだ」という逸話の印象が強いのと、元空軍パイロットかな?という勝手な妄想が先走って変な予感がしていたが、実際乗ってみるとまあそういうものだった。
関空の近くに積乱雲があることはお天気アプリで見ていたから揺れるだろうな、と思っていたが、まあ酷いものだった。離陸後から揺れが続いて、淡路島上空あたりでは上下左右に激しく揺れるのに、出発が遅れていたせいかガンガン出力を上げて突破する。『ええ加減あきらめて減速しろよ!ちゃんと気象レーダー見てる?』と思うような場面でも出力上げる。その上、ガンガン揺れているのにベルトサインを消すからトイレに立つ客が転けそうになる。まさか機内販売をしたいためだとは思いたくないけど、まるで貨物便に乗せられたような気分。○○航空の飛行機だから揺れる、というのは基本的にないと思ってきたけど、なるほど、乗り心地への配慮に欠ける航空会社の飛行機は揺れるわけだ、と認識できた。

そして松山14への着陸時は風が弱い中、減速できずにT-6まで流して左折してタクシーウエイへ。いくら上空で速度を上げても結局こういうところで時間がかかるから遅れが回復できないんじゃないかな?と思いつつ、後続機が2機いたので見ていたら東京からのB777-200も重いはずなのにみんな手前で左折。結局、今回の搭乗便はトータルで「ダメだこりゃ、直線番長?」というのが印象。
何でもない状況なら何でもないように普通にこなすんだろうけど、ちょっと条件が変わったときには露骨に差が見えるんだろうな、というのが初LCCの印象。逆に、この便に乗ったおかげで、日本のフル・サービス・キャリアが如何に色んなことに配慮しているか、あらためて認識できた気がした。

787

投稿者: | 2014年8月7日

DPP_0005

敢えての機種当てクイズのような写真。機首の形から787であることは何となく分かるけど、これでは -8なのか -9なのかわからない…

 

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それでは意地悪というかせっかくの初飛来だったのでこちらも。これまでの787-8の伸長型なので、前方L1、L2ドアの間が長くなっています。おかげで日の丸とANAのロゴの後ろ側に余白ができました。

展望デッキや公園は人が多かろうということで、敢えてのこの場所。周囲に釣り人以外は見えませんでした。

爆破予告?

投稿者: | 2014年8月2日

初めてピーチ便を予約した翌朝にこのニュース。電話があった時刻について報道では9時7分とか10分頃とか。公式サイトで調べてみると、この便が松山に到着したのが9時7分で、その頃に航空会社とか警察ではなく「総合案内」に予告。ということで、電話があった時刻は機内が関係者以外空っぽになる時間帯に近いし、本気ではなさそうな臭いがプンプン。迷惑極まりない話。出発を遅らせたい人物がやったのか?とかいう邪推までしてしまいますが。

ちなみにここ数日台風の外側の雲の影響もあって強めの雨がザッと降るし、通常とは違う飛行ルートを選ぶ便も多い。
この当該MM301便の松山到着も少し影響を受けていたようで、こんな感じ。

20140802MM301

そして、出発が遅れた折り返しのMM302便もルートが妙なことに。
20140802MM302
松山発の大阪、関空行きが12,000ftほどで中国山地を飛ぶというなかなかの珍ルート。岡山あたりで南下するのは関空への北からのアプローチの定番ですが、北上+南下したおかげで距離がグンと伸びてしまいましたね。

不思議なコースどり

投稿者: | 2014年7月23日

たまたま気付いた分だけですが、松山へのアプローチであまり馴染みのないコース取りをするケースが最近いくつか見られたので記録。

そもそもアレ?っと思ったきっかけはこちらのMM309。関空を1時間ほど遅れて出発して、しまなみ海道に近づくまではありがちなルートだったのに、どういうわけか左に折れて松山道やR11に沿う形で桜三里を越えるなかなか奇妙なルート。これをやると飛行時間、飛行距離ともに延びると思うんですけどねぇ。

20140719mm309

そして7月21日のANA599便。まるで「道を間違えましたか?」というように通常コースを逸れている(こんな高度で勝手に飛べるわけがないので道を間違えることもまずあり得ない)。以前、これに似たコースを飛んだ便に乗っていた時は積乱雲を避けたようでしたが。

20140721rjom

で、23日にはMM309が再び面白いパターン。

20140723mm309

これはかなり意外なコース。これに似たアプローチコースとしてRNAV(RNP) RWY32 というコースがあるものの、それを使うのは悪天時に限定されているしR32に着陸するときだし、そもそも菊間からほぼ真南に南下することになっている。

まあ、地上からはわからない天候とか、他の空港へのアプローチ機との位置関係とか、色んな事情があってこうなったのかもしれませんが、こういうレアなコースの時に乗ってみたい。そういえばNOTAM調べてないな。