ソラシド エアー、むしろスカイネットアジア航空と言った方がわかりやすいのかもしれない。
デザインを変更したわけですが、お腹周りにもSolaseed Airの文字が。これって高いところを飛んでいる時には文字まで判別できないわけで、目視できる状況は離着陸時など限られると思うんですが、粋なこと、と思う。
(この写真でも見えづらいです・・・)
そういえばANAは今年の12月で創立60周年ということらしい。塗装色とか制服とか、もしかしたら変わるのかな?なんて思ったりしますが、それなら787という新機材導入から新塗色にしていたはず、などとも考えてみたり。
360度ターン
ANA599で羽田から帰ってきましたが、うーん、最後の最後に360度ターン。アララ、と一人機内でニヤニヤしてました。
今治あたりでも高度が高めで、大西あたりでも松山を見下ろす感じ。松山空港Runway14への進入のストロボライトがチカチカ見えてきたら左手前方にはファイナルのJAL1471が見えた。この機影がすごく近いし、でもこちらはすごく高いし。どうやって高度調整するの?と思っていたらRunway14にオーバーシュート気味に行って戻り、さらに右に曲げたり戻ったり。最近こういうの流行?これで行けるの?素人目にもまだ高いしスクリーンに映し出されるPAPIはガンガンに白4つ。こりゃダメだろう、と思ったらパワーがググッと足されて右旋回。「まさか32 Landing?」なんて思っていたら、右へ右へとグルーッと360度ターン。要するに滑走路手前まで来てグルッと輪を描いて高度調整して着陸。
いやあ、誰のせいかはわかりませんが、私としては滅多にないことで楽しませて頂きました。ビジュアルで滑走路背にしてもいいの?ま、再度認識すればいいだけか。
ちなみに搭乗前にニュースを見ていたら、着陸時に胴体が変形したANAの映像。ちょっと怖くなりましたけど。
4次元の世界
今日は787がたくさんスケジュールに入っていたので空港に寄ってみた。
ちょうど東京からのJAL1465がRunway14にファイナル・アプローチ中のところ、逆にANA1642は伊丹に向けて同じくRunway14での離陸に向けて準備中だった。地方空港とはいえそれなりに便数もあるので、タイミングがかち合うこともある。787の離陸まで時間があるのでカメラを持たずに眺めていたが、着陸機が近づいている割に離陸機が先に出してもらえる様子。地上にいるANAがローリングを開始した時には両機の間隔が結構近いなあ、なんて思っていたら真っ直ぐアプローチ中のJALが南に向けてひねってきた。
まさか、ここまできて着陸中止?でもこのまま南に回り込むと同じく南に回る離陸機と接近する。離陸機はプロペラ、着陸機はジェットということで高度差もあまり開かないかも。やばいんじゃないの?どう管制するんだろう、なんて思ったわけで。
ところが、である。ひねりを入れたJALが姿勢を元に戻して着陸コースに。ん?何これ・・・。
まあATCを聞いていたわけではなく(聞いていても露骨には書けない)単に状況を見ていただけなのでよくわからないが、ANAはごく当たり前に離陸し、JAL側は着陸をキャンセルしたわけでもなかったんだろう、無事着陸。想像に過ぎないが、滑走路上のANA機に近いと感じたJAL機側が無理矢理速度を落とすためというか、滑走路までの距離を稼ぐためにわざと逸らしたのかな、と。
こういうのを見ると思うわけだが、飛行機というのは3次元の世界で飛んでいるというよりもさらに時間軸というか、速度という要素も加えた世界に居るんだなあ、と実感する。飛行機は一定以上の速度で飛んでいないと墜落するわけで、飛行中に減速しようにも限度がある。だから羽田に向けてアプローチ機が多くなればどんどん遠回りをさせられたり、ジグザグ飛行をさせられる。上空で待つ必要が出てきたらグルグル回っていなければならない。
ちなみに、ゼミ選択のための研究室訪問で室内の飛行機の写真を見て『飛行機好きなんですか?』と聞かれる。もちろん好きなんだが、乗ることに関しては正直なところ結構晩熟である。みんなで飛ばそうとしているからこそ飛べるのであって、色んな人の仕事の組み合わせがうまく行かないと簡単に失敗してしまう。まあそういうややこしい面も含めて、あるいはややこしいからこそ好きなんだろうな、とは思う。
ちなみに、この後の787の離陸を撮るつもりだったが、リュック内のカメラ(レンズ)が飛行機用じゃないことをすっかり忘れていて、カメラを見た瞬間、撮らずに帰りました。
これの意味するところ
前にも書いたかもしれない。twitterではつぶやいたことがあったが、ある教室の電源タップのところに上のように強固に主張するメッセージが貼ってある。しかも元々ひとつだったところに最近追加された。これには少々腹が立っている。
言葉が命令口調だとかそういうことは関係ない。指示事項なら命令口調になることもある。ただむしろ、あまりにも意味不明なのである。
まず、ここに刺さっているコンセントにはいわゆる「ラーフル・クリーナー」がつながっている(愛媛、特に南予の人なら知っているはず、黒板消し=ラーフル)。それを抜いたからといって何が起きるというのか。必要があったら代わりに抜くこともあるだろうに。でも抜いてはいけないという。
こんなことを言っていると、「ここのラーフル・クリーナーがよほど特殊で、電源を切断してはいけない理由が何かあるのかもしれない。それなのに何を偉そうに身勝手に批判しているのか」という意見も出そうである。実際、そういう通報をする人もいるような、いないような・・・。
しかし問題は、だ。考えてみて欲しい。この空いている方のタップに私がノートPCの電源を差し込んでしまったらどうなる? 絶対に抜いてはいけないという。差してもいいけど抜いてはいけないそうだ。額面通りに受け取ればそういうことである。一度差してしまったら絶対に抜いてはいけないのだ。
ちょっとネタとして遊んでしまったが、このメッセージはどう受けとめればいいんだろうか。少なくとも、抜いてはいけないものがどれなのかを具体的に示すなどしないと、意味のない、あるいは単なる意地悪なものに見える。そもそも、絶対に抜いてはいけないものをこういう風に簡単に抜くことができる形で設置していることが間違いで、安全な手順としては作り付けというか、間違って抜かれない設置方法に変更しておくべきなのである。
サービスコンセプト
スカイマークのサービスコンセプトと称する文書については徐々に大きな話題になってきたようで、賛否も色々。先日も書いたと思うが、私自身は別にどうでもいい、と思っている。ただ気になるのは、この文書が機内にはあるものの、ホームページ内に見当たらないこと。当社はこういうポリシーですよ、こういうコンセプトですよというのならチケット購入の前にこそ読んでもらうべきであって、乗ってみたらこんなことが書かれていた!では話の順番がおかしい。当然ホームページには書いてあると思ったんだが、そういう統一感を持つというのは無理なんでしょうかね。
そして私の関心はと言えばむしろこんな文書を掲出することになった経緯の方にあるが、そのあたりはまだ見えてこない。経緯、理由について想像するのは(勝手な解釈ながら)
『どうして当社の便は定時出発できないのか各部門で考えて対策しろ!』
↓
客室部門:『客室でのクレーム対応のせいで遅れる』
↓
『どんなクレームを受けるの?』→服装、メイク、言葉遣い、その他諸々→『じゃ、これらには文句を付けさせないッ』
『クレーム対応の仕方を考え直そう』→『機内での苦情受け付けはしない!全部地上で運航と関係ない形でッ』
↓
『客室部門の対策としてはコンセプトカードを座席前ポケットに。全社的な対応ではないので社のWebには載らない』
という流れ。サービスコンセプト文書の文面には所々で定時運航を確保したいという意図が感じられるんだよな。そんなことから気になって国交省でスカイマークなどの航空各社の遅延率を見たら興味深いことに。
これはH23年度のもので、あまりに極端な値なのでH22年度も見てみた。でも結局傾向は同じ。
ソースは「航空輸送サービスに係る情報公開(平成23年度第4回)」
ここまではっきりと差が出るとは思わなかったが、スカイマークは遅延率が他社の3倍から4倍程度ある。しかもH22年度よりもH23年度は悪化している。この比較データを見たら、遅延率を改善したいと考えるのは当然のことだろう。そんなわけでスカイマークとしては「客室での苦情対応が理由で遅延するんだ」という流れでこのような文書を出したんじゃないかと推測している。ま、その点から言ってもこの文書は「サービスコンセプト」ではなく「定時出発にご協力ください」の案内文だと思うんだが、あれもこれもついでに追加されたような印象が拭えない。ま、社内の各部門に「対策しろよ!」と命令が下りてきたら、客室部門の対策としてはこうなっちゃうかもしれない。全社的な視点が欠けているけど。
根本的には、遅延する理由は折り返し便の設定滞在時間があまりに短すぎる点にあると思う・・・。