39,000ft上の雲

投稿者: | 2007年6月24日

今日は東京。ANAでやって来ました。
 ANAの表示で763、ということで、当然のことながら前方座席をチョイス。で、今日は修学旅行生の団体さんが一緒でした。彼女たちは後方座席で、先に搭乗です。
 機内に入ってみると予想通り、前方はヘッドレスト、フットレスト付きの2-2-2配置の国際線機材のビジネスクラスって感じの席。一般料金であの広い座席に座れるのを逃すわけにはいかんでしょう。NHKラジオが聞けないのは残念ですが。
 ドアクローズは定刻よりも早め。そして安全ビデオがまだまだなのに滑走路端が近づいてきて。そういやYouTubeでB747の安全ビデオを見ましたが、あれって6分くらい?!長いなあ。国際線向け?!
 離陸はRunway32。エンジンの音が高鳴り、滑走路端から加速!すると後方からキャー!っという声。おいおい、女子高生たちよ、箸が転んでも面白い世代ってことか、加速感だけで大興奮らしい。そして、浮いた瞬間キャー! ジェットコースターじゃないんだから。その後も左旋回でキャー! うーん、エキサイティングらしい。私にはその奇声は特に耳障りではなかったですが、後ろの方にはビジネスとエコノミーを隔てる壁があるせいか、はるか後方から聞こえる感じ。ま、その後彼女たちは寝てしまったのか、注意されてしまったのか静かでした。
 砥部上空あたりからは雲に入って全く様子がわからず、とにかく上昇。梅雨空の雲がある割りには大きくは揺れなかったです。で、どこまで上がるんだい!と思っていると手元の気圧計で700hpa台に突入。その後串本上空のアナウンスで39,000ftと。それにしては外の景色が?39000ftなのにまだ上に所々雲がある!恐るべし梅雨前線。たまに雲をかすめてはコトコトと。
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 串本あたりでやや左に針路を変えた後はひたすら真っ直ぐと言う感じ。下界が見えないのでさっぱりわかりません。で、当初のアナウンス通りの時刻に降下開始。すぐに厚い雲の層に入ってしまって、外は真っ白。うーん、面白くない。で、ようやく下界の景色が見えたのが房総半島東側。ここから左に左に回っていきます。すると左前方に航空機発見!ん?JALか?あっちが34Lでこっちが34Rだったりするのか?と思いつつ。でも、その飛行機との距離がドンドン開いていく・・・。と思ったらさらに搭乗機が左に回って、要するにあの飛行機の後ろに距離を開けて回らされたってことね。
 これって何アプローチだろう、と思っていたら左側席なのに近くに東京湾アクアラインがよく見えて。ほ、ほう、これは16LへのVOR/DME Cアプローチって奴か。フライトシミュレーターでチャレンジすると、最後の回りこみが大変な奴。ほどなく羽田空港が左手に見えてきて、松山の公園側にあるのと同じオレンジ色の照明灯がこちら向きに光っている。FSでは高度とコース、速度の調整で大変なのに、ま、当たり前なのですがプロの仕事はバッチリ。実機はすごく近回りで、まさに3次元、4次元の世界を旋回して16Lに着陸。
 某国の旅客機は、無事着陸するとお客さんが「すばらしい!」と拍手をしたりする、とか聞いたことがありますが、うーん、女子高生の皆さんも、これはやってもいいかもね。
 羽田着陸時の天候は曇でしたが、しばらくして雨が降り出して雨の東京。今回は折り畳み傘は忘れませんでした。都内のUNIQLOで買った折り畳み傘がもう3本くらいあるので。