合格実績水増し?!

投稿者: | 2007年8月8日

私立高校による大学合格実績の「水増し」というのが問題になっているわけですが。
 景品表示法違反(優良誤認)にあたる可能性があるという指摘もあるようで。まあ問題が無いとは言いませんが、高校側の発表が「合格者」であって「入学者」ではない時点で数値、データの真意を想像してみないといけないわけで…。
 だってさあ、合格者ですよ、合格者。確かに合格しているんだから、実績数としては延べ人数で書いても構わないでしょう、入学者じゃないんだから。公正さを求めるなら、「合格者」数ではなく「入学者」数を発表させるようにしたら?
 確かに、多数の大学に合格しそうな生徒を、受験料を援助してまで受けさせて合格させているという状態は不自然。実際のところは、センター試験の点数だけで合否が決まるという入試もあるので、複数大学をジャンジャン受けさせることができる世の中。だから、本人には何らの余計な負担をさせず、センター試験の点数だけで実績数を増やせる。ま、受験先の大学に一切顔を出さずに、センター試験の点数だけで合否が決まるなんて、自分自身が高校生だった頃には考えられない入試制度ですからね。子供を高校に入れる親世代からすると、理解がずれてしまって、水増しにだまされるのかもしれません。
 それと、受験塾はどうなんでしょ?それこそ延べ人数で集計しているだろうし、デカデカと貼り出したり広告に載せているし、それがカネに直結しているようにも思う。大手の場合は受験料を補助したりはしないのかもしれないけど、特待生制度もあったりするかな。
 ま、大学をビジネスの立場から見れば、センター試験の点数だけで合否判定をするのに高い検定料を取っているケースもあるんだろうから、こういう高校生や高校はいいお客さんなのかもしれません。入学しない人から入学料を取ることには問題あり、とされたりして、入試がらみでキャッシュインフローを増やすのが厳しくなっているし。
 合格者判定を考えれば、今後の辞退率の変動を読むのが難しくなるのかな?