PalmやCLIE以来、モバイル端末を愛用しているが、今は主にWindows MobileのWillcom03。これらを使う目的は、スケジュール帳(手帳代わり)やメールの確認。
特にスケジュール帳は、職場、自宅のPC、Windows Mobile(WM)などのどこで見ても最新の状態で同期していないと意味がなく、そのためにはWMとPCとを接続する、ということが必須。もちろん、Bluetoothでワイヤレスに接続できるようにもなったが、最近までUSBケーブルで接続して、定期的にPCのOutlookと同期させてきた。
ケーブルを挿して接続して同期することが面倒だったわけで、Google CalendarとPDAのカレンダーをネット経由で同期させるソフトなんてのも使ったことがあるが、予定が二重登録になったりややこしいことが起きたのであきらめた。
そして今はどうしているかというと、Windows MobileのActiveSync機能を使ってネット経由でGoogleカレンダーと同期している。無線LANを使えば通信料が追加的に発生することもない。Googleがベータサービスではあるものの、2月からずばり欲しい機能を提供しているわけで、それを利用している。おそらくExchangeサービスなんかに契約するとこんな同期が簡単にできるんだろうけど、自前のExchangeサーバを置いているわけでなく、あるいはどこかの提供するサービスに契約するとすごく高いし、最近はGoogleカレンダー様々状態だからなあ。
Googleモバイルの日本語ページからではSyncについて表示されないので、上のリンク先の「Personalize this site by choosing a phone 」を押してしまうと見えなくなるが、英語のページで「Sync」をたどると「Synchronize your contacts and calendar with Google」の機能が紹介されている。
進んでいくと「Get Google Sync on your phone」という選択肢があり、Windows Mobileを選ぶと、具体的な設定方法が紹介されている(iPhoneも対応しているらしい)。
設定作業をしてみるとわかるが、この同期は「Google Sync uses the Microsoft Exchange ActiveSync protocol.」ということでActiveSyncを使用している。ActiveSyncというのは本家Micorosoftが提供しているもの。GoogleがどういわけでMicrosoftの技術を使ってるんだろう、ってことで調べたら、こんな記事が見つかりました。要するにMicrosoftがActiveSyncの技術(特許)をGoogleに売ったわけね。
Microsoftもこういう商売の方法を採るんだぁ。私にとってはGoogle Sync(mobile)の登場によって、PC上のMicorosoft Outlookを使わなくなった、という変化が起きてます。また、Micorosoft Exchangeサービスの利用できるサーバ(有料)を試してみたいな、という気持ちはゼロになったわけで、Microsoftと直面する機会が減っている。MicorosoftはGoogleから金をもらって、別の利益機会を失っている気がするが、そういう方向性もありなのかなあ。Googleがあまり幅をきかせすぎるのも怖いけど。
数年前、PDAなんて終わってるな、という空気が漂っていたんですが、Windows Mobileといい、iPhoneといい、モバイル端末はこのところ大化けしている。iPhoneについては新しい契約方法も出てきたようだけど、いやあ、お布施はそんなにできませぬ。