先日初めてピーチに搭乗した時の印象、それは合理性の追求。
搭乗開始時には窓側席の人から案内される。これは窓側席を指定するのが有料になっていることもあってのことだと思うが、窓側の客から乗せた方が通路を塞がずに済むということだろう。ANAなんかだと、予約数が多くてドアが一箇所の機材の場合、後方席から先に案内されるが、それよりは窓側を先に乗せた方が段取りとしては早いだろう。
そうそう、松山ではPBBを接続するから前方一箇所からの搭乗だけど、関空ではタラップを接続なので、状況次第では前後から搭乗する様子。往路の関空到着時は後ろから降りることができた。復路の搭乗は隣の便は前後からでしたが、松山便は前方一箇所のみ。なお、関空では搭乗時、降機時にバスに乗る必要がないのはいいけど、2タミから1タミに移動するにはバスに乗る必要がある。頻繁に出ているので待ちぼうけということはないけど、到着便が続くとすぐに行列になるのでその点は覚悟が必要。
そして機内で搭乗客を待ち受けていたのは肘掛けが起こされた状態の座席。パッと見て「LCCは肘掛けがないの?」と一瞬目を疑ったが、起こされているだけだった。奥の座席までススッと入ってもらおうという狙いだろう。(この写真では既に自分の横の肘掛けは前に倒している。また通路側の肘掛けは起こせないので少しわかりづらい。)
ちなみに、肘掛けがないと思っているのか、隣が他人でも肘掛けを前に倒さない人が居たように思った。フル・サービス・キャリアだと離着陸の際には肘掛けを正しい位置に戻すようCAさんから言われるケースもあるように思うけど、保安上はどうなんだろう。
そして、LCCではない某社が”荷物の収納の手伝いはしないぞ宣言”みたいなことで話題になったことがあったが、往路のピーチ便は積極的に収納に関与していた。その方が早い場合もあるんだし。
ただし復路に関しては女性客の手荷物を隣の男性客が上の棚に入れるという光景も見られた中、CAさんたちは”全く関与しませんよ”という感じでピクリとも動かず敢えて手を出さずに眺めている状態だった。その時のチーム(リーダー)次第なんだろう。それと、大手航空会社で普段見るよりも多くの人が持込手荷物として機内にキャリーバッグを持ち込んでいた印象。預けると料金がかかるからだろう。
前の座席との間隔も写真の通りで、まあ1時間弱のフライトでは全く気にならない程度。もちろん、前の人がリクライニングを使用した場合はすごい圧迫感だと思う… 隣の人との距離感は大手と同じなので気にならず。
機内販売に関しては、意外と買う人が結構いるんだな、という印象。復路は揺れたせいで時間が短かったのもあってか買う人が少なかったけど、往路は割と買い物をしている人がいた。関空からの南海の割引切符なんかも販売されているので、そういうのを買う人が多いのかもしれない。
まあ乗り心地というかオタッキーな視点からは不満足な面が大きかったわけで、その原因を考えてみた。で、色々調べている中で目にとまったのは、不足しているといわれた機長、副操縦士はもちろん、ディスパッチャーも○○責任者といわれるような人も契約社員で現に募集されている。契約社員だから技量不足とか仕事に不熱心いうようなレッテル貼りをするのはバカだと思うけど、でもじゃあ会社を回している大半が契約社員でいいのか?ということ。会社を継続的に成り立たせていく、継続的に良くしていくのは誰なのか?ということ。契約社員という雇い方以外でもそうだとは思うけど、実績を積んだらサッサと退職(同業他社に転職)する人というのはそれなりに居る。逆にいうと転職する目的でその組織に勤め、都合のいい経歴を作ったらサッサと出ていくという”肩書きわらしべ長者”的な働き方をする人をこれまで色んな場面で見てきた。人材の大半を契約社員でまかなうと、そんな人々で構成された組織になりはしないか?という不安を感じる。そういう意味で「もう乗らないな」という印象を抱いたのが今回乗ってみての感想(※個人の感想です)。