入試のトラブル

投稿者: | 2011年3月2日

入試の試験時間中に問題文をネット投稿していた問題。報道を見る限り、そう遠くないうちに関係者(被疑者)から事情聴取されそうな雰囲気が伝わってくる。受験生であれば通常おそらく未成年であろうし、警察が自分のところに確実に迫っている現在、どういう心理状態にあるのかわからない。そのあたりも踏まえて確実に身柄を確保してもらいたい。
 今回の事態を受けて、ケータイばかりが注目されているが、実際のところ手段は様々なものが考えられる。無線・電波で飛ばすとなると、身近にあるのはケータイだけど、他にも幾らでもある。ビデオ画像を転送する装置なんてアキバや日本橋でもゴロゴロ並んでいるし、ネット通販でも手に入る。ケータイ電波を遮断したところで、キリがないのが実態。結局、これだけに注意しておけばいい、なんてものはない。
 今回、複数の大学等での試験で不正行為が行われたようだが、これだけの回数を完璧にクリアするのはかなり難しいんじゃないだろうか。試験時間中にケータイを操作していて気づかれないというのは、やはりケータイ・メール以外で外部に伝達したと考えられる。もちろん、bluetoothのイヤホンを忍ばせたりして、耳から情報を得ることはできるかもしれない。
 以前にも書いたが、カンニングする人の挙動というのは不思議と目立つ。それぞれ別の会場で複数回不正行為をやって気づかれないというのは、なかなか想像しづらいものがある。自分としては、そのあたりの心理というか、どうして不正行為の気配を出さずに居られたのかが知りたい。
 そういえば空港税関で麻薬などの密輸をチェックする際、実際にスーツケースを開けたり会話する人以外に、全体を見渡す係の人がいるという話を聞いたことがある。チェックを受ける際の反応などを見ながら、奥の間に連れて行く人をピックアップしているような話だった。そりゃ、薬物を袋に入れて飲み込んでいる人をどうやって発見するかといえば、麻薬犬によるか、あるいはその当事者の挙動をチェックするくらいじゃないだろうか。
 今回の問題、ネット+偽計業務妨害という線のようで、この組み合わせといえば先日のLibrahack事件が響いているんだろうか、随分と慎重な気がする。Librahack事件については、問題の発生から現在に至るまでの出来事があまりにもお粗末だと思うが、今回の問題については状況があまりにも違うと思うわけで。
 京都大学はまだ合否発表前。合否判定前の容疑者確保を期待したいものの、いやいや、容疑者は容疑者で有罪確定ではない。逆にやりづらいか。まあ和英訳の解答が知恵袋のままだと放っておいても不合格なのかもしれない。あるいは、そういう人物だからこそ教育機関である本学での教育が必要、とかいう主張が出てきたりするんだろうか。ま、世の中色んな考え方の人がいるし。